地域生活を考えよーかい

尼かん・いたみんネット

尼カン(考える)ネット・参考(というほどではないが)モノ
〜限りなく私的モノです〜

掲載日:2001年12月12日
文責:地域共生スペースぷりぱ
李 国本 修慈


1.ネットの目的

 やっぱりここいら(尼崎)の「地域で、今(が大事かなと)〜今後、暮らす、もしくは暮らして行く」といったことの認識(意識か)を当人、家族のみでなくその方々に関わる周辺の(できるだけ)多くの方々に持ってもらう、そして、考えていく(課題を見つけ)、行っていく・・・ことに少しでも役に立つ(力となる)繋がりを創っていこーじゃあーりませんか、というよーなことです。

2.生活支援、と言っても何が生活支援なんや

 なんですが、ここで言う生活支援とは、いわゆるレスパイト(介護休息)のようなものや、ガイドヘルパーなどの本人支援等です。もう少し言うとADL(日常生活動作)的な支援(もそうですが)というよりはQOL(生活の質)的な支援(のほうが比重が高い)と考えていただくといいかと思います。で、そんな(へんな・・・、ではない、よーやるわという意味)こと(ガイヘルやレスパイト)を仕事としている事業所は多忙かつ運営難(というか激務=量・時間に、質・心身共に)であり(だいたい全国どこらでもそのようです)、ということは、やっぱり需要は恐るべくある(あった)訳で、今まで間違いなく足りていなかった・・・と言える、と思います。

3.ネットワークのあり方について

 これについては、やっぱり(とは一概には言えないが)「縛りがなく」「緩やか」であることが重要かと思います。ここで、総会〜決議!!、参加者すべてが一緒にGO!!とかいったノリではなくって、ある問題や課題について考えられる(一緒に)方々が(ひとりでも)見つかれば、なんぞを助けてくれたり協力してもらえる方々がここでいくらかでも繋がっていれれば・・・といったイメージのネットだと考えてます。おそらくネットワークといってもいろいろなカタチがあるでしょーし、あるべきであると思います。して、このネットは生活支援を支える上で、幾重かに重なったネットワークの最も下層のネットワークだと考えてもいいかと思います(もっと小さなネットワークがあって可)。

5-@.
生活支援ということについての意識というのはそれぞれの場所でどのような感じとして捉えられているのでしょーか、また、どのよーな取り組みを行っている、もしくは行おうとしているのか・・・興味のあるところです〜例えば作業所などでの「生活ホーム」「訓練ホーム」など・・・。
A-@.
ガイヘル(知的障害者の)利用量はたぶん増加の一途をたどっている、と思います。人材育成はどないなもんなんでしょーか?。これはホームヘルプに関しても(とーぜんですが)言えること。
A-A.
現在尼崎の方がショートステイできる先はどのくらいあるのでしょーか?。ヴィ・リール、ぷりぱでは緊急一時保護家庭として県から指定を受け、利用者さんを受け入れています。が、需要は凄まじい。理由としては「日中受け入れ」=いわゆる「日帰り利用」ができる、しかも、学齢期の方々も利用できる(学齢期の方々が使える制度も少なく、しかも需要は多様ともいえる。注・・・尼崎には「在宅心身障害児及び重度知的障害者介護人助成制度」というのはある)ということが大きいです。しかも自己負担額が低い。注@・・・ショートステイとは国の短期入所事業のこと、で、兵庫県は独自というか特異な例で、一般家庭をショートステイ先として古くから認めていた、そうです。全国的にも珍しい、と思います。注A・・・ガイヘル(知的障害者の)は18歳以上でないと利用できない。そして、自己負担額が、その家族の生計中心者の前年所得により決まり、多い方では時間あたり950円となる方もいらっしゃる・・・。
A-B.
ホームヘルプはいったいどのくらいの利用があるのか・・・ここでいうホームヘルプは、いわゆる「障害児・知的障害者ホームヘルプ事業(障第529号平成12年7月7日通知による)」を指します。で、尼崎はどのようなカタチでこいつを行っている(いない?)、もしくは行おうとしていくのか・・・?。現状では介護保険下のホームヘルプ事業所から障害児(ここでいう障害児とは、成人=20歳以降の重複障害といわれる方々も含む。注・・・重複障害といわれる方々は何故か成人以降も「児」という扱いとなってる。)といわれる方々へのホームヘルプ(入浴介助など)は行われているようです。しかし、知的障害といわれる方々に対してのホームヘルプはおそらく前例がない(?)ようです。で、「障害児・知的障害者ホームヘルプ事業」の要綱は尼崎にあるのか?・・・たぶん、ない、と思う。上記の派遣も「身体・・・」で、派遣というカタチではないかな、と(推測)。で、あるとすると要綱を作らないといけない。この作業は重要かつ、その事業内容の持つ意味の理解も大切であると思います。ここいらはもう少しきちっとつっこんで話し合うことが必要です、ね。とりあえずは「七夕通知(昨年の7月7日に出されたので、このような言いまわしがはやってる?)」を熟読の上、解釈していくことでしょうか?。と、「ホームヘルプ」は「イン(家庭内)」のみではなく「アウト・オブ(家庭外)」も含む・・・といった考えが非常に重要となると考えていいかと思います。
A-C.D.
デイサービスはどうなのか、と考えるとあまり情報を持たないのですが、尼崎市にも肢体不自由者(重複障害・障害児といわれる方々)のデイサービスがオープンするとか・・・。他、デイ・サービスとして利用できるところは・・・。と、ナイト・サービスといったところも需要は高いと思うのですが、いかがなものか?。このあたりは尼崎にも2003年に支援費制度下における指定事業所がこういったサービスを持っておく必要は大いにあると思うのですが、となると現状での「ショートステイ」「デイ・サービス」「ホームヘルプ(居宅外の=拠点サービス内での)」なんかが占める割合は相当なもんなんではないかと思います、が、。あと、移送サービスも、どーしたもんでしょーか?ね。
B-@.A.B.
で、やっぱり上のカタチを想像するとしたら「ホームヘルプ」を活性化させること(できれば)が、現状では理想的ではないかと考えます。なかなか生活支援の需要は多いが現状のやり方(ぷりぱやヴィ・リールでの、です)では運営(量・質とも)の維持は大変です。国からの運営要綱は資料参照。「ホームヘルプ」について押さえておきたい点は、@.身体・家事を含めた家族への介護休息(レスパイト的)のみではなく、本人支援(外出同行などのガイドヘルパー的な)も含まれる、A.居宅内のみでなく、居宅外=拠点サービス内でも利用できる(希望)、といったところでしょーか?。あと、要綱上の目的の解釈も重要かと。このようなことをふまえて、この要綱を適切(柔軟)に解釈し運用できれば、かなりの成果は上がるように思います。その他に考えないといけないことも多いのですが、そこいらは別の機会に。
C-@.A.
それから、もひとつ大切であろうと思われる「障害児・知的障害者地域療育等支援事業」ですが、こいつもやっぱり措置制度から支援費制度への移行にあたって本人主体(これまでは福祉施設だとかサービス提供者主体であったかと言える=多くの人が言っている)の福祉サービスの提供ということで、とても画期的かつ重要な位置付けになるのではないか(なっている)と考えます。その目的は「地域における生活を支えるために身近な地域で療育指導、相談等が受けられる療育機能の充実を図る」「県域における療育機能との重層的な連携を図り、障害児(者)の福祉の向上を図る」などということです。で、たぶんわかりにくい制度で、しかもこれを存分に活用するにはたいそうな労力(コーディネイターさんが)も必要だと思うのですが、ここでは生活支援としての支援事業の役割と課題なんかを考えたいです。「等支援事業」については資料参照。で、ここでも押さえておきたい点をいくつか、です。@.相談として機能・・・個人の多様な(「いかなる」でもいいかと思う)ニードの相談を受けることができる、A.目的にもある「重曹的な構造(連携)」によっての二―ド(多・少にかかわらず)の解決(発掘作業が先か??)と、社会資源の創出、などかと思います。あと、その人材(コーディネイター)は地域の人材であるということも重要かと思います。現状(と言っても多くを知らないのでかなり偏った見方であるとは思いますが)では、いわゆる療育3事業(訪問療育相談・外来療育相談・施設療育指導)等が活発に行われているように思うのですが、生活支援(療育も間違いなく生活支援ですが)としての相談と対応機能はどのようなもんなんでしょーか?。例えば、こだわりの強い方や行動障害といわれる方々の生活支援などなど・・・。どーも(どーしても偏った見方になりますが、すいません)ADL支援>QOL支援となっている(ADL支援のほうが多いからそーなる、と言ってしまうとそれまでだが)ようにも(このような事業所=ぷりぱには)思えるのですが、QOL(余暇活動やレスパイト以外の・・・という意味、ここいらの資源の開発ももちろん必要です)支援の方にも比重を高めていければと考えます。と、考えるとやっぱり、支援する(もしくは前段階の)場所であるとか人(ケアマネジメントを含む)が必要不可欠となるわけで、それらの創出には、そのとーりの「重層的連携」が必要で、このよーなネットワークの意義もあるかと思うわけです。「等支援事業」についても、まず、「知る」ことと今後の学習課題としていくのもいいかと思います。
D.
その他としていろんなことがあろうかと思いますが、ひとつ、学齢期の方々の「アフタースクール(放課後)活動」(長期休暇中の活動も含む)も大きな問題ではないかと考えます。具体例として、千葉県あたりでは放課後活動も活発で県がそのような活動団体に対しての助成をしようとの動きもあるようです。
E.次回日程
いちおう第2水曜日とするか??。で、場所の選定、と、テーマも絞る???あと、取り決めなど(世話人?、事務局、その他モロモロ・・・)。

 そんなんでたぶんに時間はないほどの内容ですので、今後のこのネットの課題の羅列といったところでご勘弁ください。

 ここに書き記した文章は日頃、大江(ぷりぱ)や鑪ヶ崎(ヴィ・リール)が述べていることや、名川勝氏(筑波大学心身障害系)らのアドバイスなどを拾い集めたりしたものですが、一応文責は国本(ぷりぱ)にあるということで、認識不足等あるかと思いますがご容赦ください。

 あと、我々の日々の仕事(活動)をしている中で考えることのひとつとして、古くから言われながら、ともすれば希薄になりがち(こんなこっては困ります、ね)な当人の「人権」についても深く考えていくこともこのネットの中で必要ではないかと思います。おりしも「人権擁護」という言葉もずいぶんメジャーになってきて、この言葉もキーワードのひとつとして考えていければと思います。

 それと利用契約(支援費支給)制度となるにあたって(今でもそーだ)、我々のサービスに対しての「苦情処理」や「サービス評価(自他共に、の)」のシステム創りや「情報公開」もしっかりきっちり行っていかなければ、と強く思います。そんなところ(他にもたくさん)を今後ここいらでお話ししながら繋がっていければと考えています。以上でした。 


この文書に対する、感想、意見、各種問い合わせ

【地域生活を考えよーかい】
トップページへ戻る