地域生活を考えよーかい

尼かん・いたみんネット

第5回尼かんネット報告とカンソー

掲載日:2002年4月12日
文責:尼崎の生活支援を考えるネットワーク事務局
李 国本 修慈


 前略、ということで、尼かんネットが10日夜行われました。
まず、前回の報告ということで、本人支援の相談は「どこに行くの?」「誰がやるの?」といった点について話し合ったのですが、その結果、理想としては「総合相談センター(例えば東松山市のような、三障害に高齢者も対応のような)」みたいなのがあればいいんですが、そうは簡単に一足飛び・・・とはいかんなぁ・・・ということで、なら、尼かんネットに参加している方々や、その周囲の相談場所・・・例えば作業所、施設、福祉事務所、こどもセンターなどなど・・・へ行くと共通した「サービス提供」などの相談が受けられる(消化に向かえる)ようなカタチはできないかなぁ・・・ということで、今回は、今尼崎にある支援サービスなどの確認と、それぞれの団体・個人の新年度にあたっての新たな動きや情報などを自己紹介を兼ねて順次お話しいただきました。

 で、うまく議事をとってないので、おおまかに、しかも誤解のある言葉もあると思いますがご容赦ください、と、またあれば訂正お願いします・・・ということで以下です。

 尼崎養護学校は全生徒さんの数が65人で新学期をスタートしたとのこと。

 で、高等部に入学の母親としては「相談」と、卒後のいわゆる「アフターケア?(でいいかな)」はどないなんかしら?という疑問(心配)があったようで、学校側からの説明として相談は「こどもセンター」、学校としての「アフターケアはない(システムとしてはない・・・ということでいいかな)」ということでした。

 ここでも相談の先が、例えば重複障害の方といえば成人しても「障害児」という扱い(変な言い方だ・・・一応行政用語ということで)なんで、相談先は「地域療育等支援事業」となるのんちゃうん?と思うのだが、そーでもなくって(別にこどもセンターだとあかんと言ってる訳ではないです、尼駐在の長さんはとってもいい方・・・という印象です)「こどもセンター」ということであり、ならば、やっぱりここでも窓口の分散化はあるわけで、それぞれの窓口が共通の情報などを持ち、相談を共有できるシステムはやっぱ、必要だと感じれました。

 まぁ、実際にはこどもセンター駐在さんからはショートステイ(短期入所)がらみの相談なんかもあります、が、もっと細かな問題なんかも共有できれば・・と個人的思いです。

 続いて尼崎で1999年10月に支援事業を開始したヴィ・リールの近況として、「やっぱり大変春休み!!」ということで、いわゆる障害児といわれる学齢期のお子さん達の長期休暇における活動場所の保障という、けっこうかなり大事なことに取り組む「大変さ・・・」が、浮き彫りになってました・・・。と、いっても毎度のことではあります、ね。で、すでに「夏休みはどーしょー」と・・・。と、ヴィ・リールではいわゆる「アフタースクール」の場所としての機能が際立っており、就学児の利用件数が増加の一途であるということでした。

 と、ヴィ・リール以外の支援センターもぽつぽつと出てきたことで利用者さんの1ヶ所集中から「やや(ここを強調、勝手に)分散」傾向にあるとのことでした。また、定期利用という形態も多く、ここは以前から語られてる「学童保育」や完全週休2日制による「土日活動」の保障・・・とはいかんまでも、ある程度の(消極的だ・・・)「確保」は早急に必要だ(でもこれもずーっと言い続けているんですが)と改めて実感しました。

 と、車両は4台で送迎などに当たっているということで、「移送」サービスというのも、その需要とありかたについて検討が今後も必要かと感じました。

 次に清流園職員さんからのお話しで、今後の新制度(利用契約=支援費支給制度)に向けて「対等」な利用者とサービス提供者の関係創りの取り組みの重要性が語られました。「サービス提供者が下で・・・、といった職員の意識が大事」である・・・とのことでした。余談として、支援費を持って「よそに行かれちゃう危機感も持たなくては・・・」といったこともお話しいただきました。私もそのとーりだと納得しました。

 また、新年度からはバスでの送迎(実施は育成会)が始まっており、多くの方が利用されており、親御さんからは重宝されているとのことで、ここでもやっぱり「移送」に対する期待?はあったことを実感です(障害児者といわれる多くの方の親御さん=多くはおかーちゃんだ、が、結構生涯ずっと送迎を請け負っちゃわないといけない現状の中での「移送」サービスの重要性はやっぱり明らかでしょうね、、と)。

 続いて障害福祉課から宮崎係長さん。障害福祉課の庁内での位置が変わったとのこと。と、課職員が増加、プラス5名、内4名が「支援費担当」ということで、長(といういい方でいいですね)が橋本さん、他、吉田さんに高松さんに沖田さんということでした(名前違ってたら指摘くださいね)。

 で、注目?の「デイサービス」は8月に開所の運び、で、運営は事業団、草案は以前通りだが、まだ不明確な点は多いようです。定員は15〜20人程度。事業団内にも担当係長を置き準備中と。

 と、支援費に関しては国からの省令が出ておらず、市としての段取りも停滞中であるとのこと。国からの準備事務費は40万程度(たったの・・・)らしいです。

 と、支援費関連として、4月12日に「社会保障審議会障害者部会身体障害・知的障害分会(第3回)」が、24日に「担当課長会議」がそれぞれ厚生労働省で行われるようです。どちらも傍聴可能(といってもそーかんたんには行けませんな)で、すぐにWAMNETにも掲載されると思いますので、手に入れたい方は国本までお知らせくださいね(また、勝手にお伝えもします・ね、迷惑でなければ)。

 つづいて「あ・まーち」さんが急きょ、拠点を移動し、水堂町に活動場所を構えると言うことで、開所式が22日(間違ってたらご指摘よろしく)ということで、みんなで行きましょう!

 と、特殊浴槽機(シャワーベット)を導入する(された?)ということで、一般にも公開(お試し期間あり)とうことと、利用もOKで、800円くらいかなぁ(利用価格未定だそうですが)ということです。

 それから尼崎武庫川園さんの職員さんの参加もあり、支援費に向けての施設(入所・通所それぞれとしての)のあり方、カリキュラムや入所生活者さんの外出援助、自己決定に関する力の弱い方々への支援(という言い方でいいかな)のあり方などなどの問題提議がありました。

 そして、サニーサイドJr作業所と育成会からは新事業としての生活支援を始める説明がありました。これで、尼崎にも生活支援とかいう事業所が数ヶ所かになったということです。

 「ぴぃーす(育成会生活支援事業所)」のお披露目会は17日です、こちらもみんなで詰めかけましょう!!

 最後にぷりぱから増え続ける需要の報告と、そのニーズの変化・多様性の指摘がありました。例えば学童保育と養護学校間の送迎や、預かりのみでなく取り組みとしての関わりなどなど・・・。支援費に関しても事業者としての情報をしっかりサービス基盤の整備・調査に利用して準備年としての取り組み(民間と行政との協働という意味で)の重要性=新制度移行時の混乱をできるだけ少なくするための・・・、が指摘されました。

 また、兵庫県独自制度である「緊急一時保護家庭」制度を広げ支援費外サービスも揃えて行く必要性も指摘されました。と、いわゆる相互利用の必要性も再確認すべきではないかということ(ようするにまだまだ潜在的な需要はあるということ)を実感しました。


 続いて尼崎市のみなさんが利用できる支援事業所の一覧と制度を並べてみました。

 事業所に関してはヴィ・リールができた時からのことを思うとずいぶん増えたもんだと・・・実感、と、制度も出揃ってはいる。が、これも以前から危惧し続けているところの支援費内サービスである「ホームヘルプ事業」の活性化、「デイサービス(知的障害者にいたってはできる計画すら聞かない)」の量、ショートステイの量、支援費外サービスでは市単事業の「在宅障害児者介護人助成制度」の運用緩和、県単(支援費にのっからなければ市単?)事業の「緊急一時保護家庭制度」の量などが問題、そして課題であるように思われます。

 と、ホームヘルプに関しては、これも多くのところでいわれている要綱(平成12年の七夕通知)に沿った運用、デイサービスに関しても規制緩和(実施場所の要件緩和など=3月5日担当課長会議資料内に記述あり)をうけた事業者の出現(変な言い方だ)が望まれます、ね。ショートステイに関しても、例の「社会福祉法人に限定」の課長発言は撤回(でいいかと思う)され、これも「3.5課長資料(こいつについても資料と、その解説・・・と言っても国本の思惑書・・・あります、ご希望の方はご連絡下さい)」に、広く民間事業者の参入を促すように(市・県に対し)との記述はあります。

 また、市単「介護人助成制度」の運用緩和や県単の「緊急一時保護家庭制度」も繰り返しますが、利用契約制度への移行に合わせて(合わせんでも今もそーだ)「増やす」必要は間違いなく(と言っていいかと思います)あります。で、やっぱり繰り返す支援費についの意識の持ち方として、「勘案事項」にある項目での「その地域でのサービス量」がそれぞれの方々への「支給量」に反映されるということ・・・。ようするに「ないサービスは支給量として支給できない」ということ(一応国は支給量の上限はなし!と言っているが・・)。とすれば、課題は明確です、ね。ただ、「サービス基盤整備」について市の責任であるということが言われる(国も県もそー言う)が、その「市」とは「行政」のみでないということ、我々のような事業所、それ以上に(でいいか?)学校や施設、作業所などなど多くの関係みんなで構築(基盤整備)していくものであるということは認識したいと思います。

 と、今回の会議の内容から大きくずれました、すいません。

 ということで、あと、ぷりぱによせられる相談の一例を挙げてみました。極々なんとかできるんじゃあないかと思えそうな問題ではあるのですが、このテの問題がすきっと解決できないでいます。当日の資料(というほどのもんではないが)必要な方はご連絡くださいね。

 そんなんで結論としては多くの方に尼崎に今あるサービスの情報を共有し、目の前にある相談(問題)に出きる限り応えられるネットワーク創りを徐々に具体化できればということです。

 ということで、適当(にしては長文でした)な羅列でした。


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