とりあえずは間近(10月からです)に迫った支援費制度への支給申請開始時期ではありますが、尼かんネットでは昨年来、本人支援を支える、いわゆる「コーディネイト」及び、「相談」は「誰がするのか?」ということが議論となってきました。
今、尼崎では先進地域に見られるような「総合的な相談窓口(注1)」や、「中心となる支援事業者(注2)」が存在しない中、世の動きは「ノーマライゼーション」、「インクルージョン」、または、「規制緩和」に「地方分権」といったキーワードを基に、障害福祉分野でも構造改革が進もうとしています。
おりしも、国の障害者計画も最終年度となり、新長期計画に5ヵ年プランも内閣府において議論が始まっている段階です。
そんな中、尼かんネット事務局では「利用契約制度」を迎えるにあたって、この地(尼崎市)では、自らが「セルフプラン」をたてていくことで、上記理念に基づいた地域生活を創り出していこうではないかということで「障害児・者セルフケアマネジメント」の書式を作成することとしました。
この目的は以下の通りです。
- 自らが望む生活をアセスメント(検討・評価)し、プラン(計画)を立てるということ。
- 上記プランを支援費支給申請に活用し、適正な個々人のニーズを明確に申請すること。
- 個々人の適正なニーズを集約し、地域福祉サービス基盤整備に活かすこと。
- 個々人のプランを集約し、地域福祉計画の推進を促すこと。
当面は以上のことを目的に、尼かんネット会員にて、セルフマネジメントを行っていき、この動きを拡大していきたいと考えています。(もちろん、その手法やセルフマネジメント援助も提案いたします。)
あたりまえの暮らしが実現できるような市民・行政協働の街創りへの機転となることを目指していきたいと考えます。以上。
- 注1.
- 三障害を総括した相談支援体制窓口、例えば東松山市のようなところのこと。
- 注2.
- ケースを統括しプランニングできる支援事業者(コーディネイター)、例えば北信圏域や、相楽郡などのようなところのこと。