地域生活を考えよーかい

尼かん・いたみんネット

2002/8/16 尼かんネットお話し内容参考書

掲載日:2002年8月21日
文責:尼崎の生活支援を考えるネットワーク事務局
李 国本 修慈


 前回の尼かんネットから、今ここ(尼崎、尼かんネット)で、できること、しないといけないことなどを考えてみましたが、ひとつは短期的な目的としての「支援費支給申請」、長期的な目標としての「地域福祉計画(地域サービス基盤の整備)」に活用及び実現するための『障害児・者ケアマネジメント』体制の確立・・・というより、ここ(尼崎)では、それを創出する為の動き出し・・・ということになるのではないでしょうか?。

 ということで、尼かん拡大事務局会議では「セルフマネジメント」の書式案を作成しているところですが、その過程と目的は別紙の通りです。

 目的内容をもう少し説明すると、1.にあげる「自らのプラン立案」という点を第一課題にしようということで、これは、これまでの措置制度にみられる行政決定という福祉サービスの提供から、いわゆる利用契約制度での福祉サービスの選択への転換という観点から、自らが考え(望み)、作り(プラン)、選択し消費(サービスを)するという意識をご本人及びご家族の方が持ついうこと、そして短期的な目的である「支援費支給申請」に活用するということが第一の目的であるということです。

 もちろん、そんなことを言っても「自らが作る(プランを)」なんてことは到底無理・・・という考えの方もいらっしゃるであろうし、そこらあたりの解決策は全くといっていいほど確立されたものはありません。そこを現状では尼かんネットみなさんで協力していこうということです。

 それと、なぜ「ケアマネジメント」が必要なのか?ということも、ひとつしっかりと確認が必要でないかと思います。もちろん本人主体の地域生活を創るためというのは言うまでもないのですが、支援費支給申請に限って言うと、その支給決定は「市」が行うわけで、その支給サービスは地域生活を創り出す上で重要なものであり、かつ、種類は限られたものであるわけです。その重要かつ限られたサービスの量を当人のトータルな生活プランを知らずして決定できるはずがない(決定されては困りますね)ということです。

 おそらくこのあたりがとってもだ大事なことであると考えるのですが、いかがでしょうか?。

 そして、適正なニーズを明確にした支給申請をすることで、必要サービス量と種類(支援費制度サービスのみではないですね)を創り出す方向へと、尼崎でも向かっていきたいところです。

 もちろん、現状でのサービス量などから、適正なニードを申請すると支給がなされない(支給しようがない)といったこともあり得るかと思います。そして、現状でそれをサポートできる体制(権利擁護・利用援助等の事業)も、これまた全くといっていいほとどできあがったものはありません。

 それでも、ニーズを明確にし、プランを立てていくことで、地域福祉サービスの基盤整備、そして、地域福祉計画策定への推進へ向かえばと考えていますがいかがでしょうか?。

 書式案については、作成にあたられた皆さんからの説明と提案などをお願いいたします。

 また、参考に厚生労働省から出ました「地域福祉計画の策定について」の通知書を用意しました。

 つづいて、今後の地域福祉サービスの柱である「ホームヘルプサービス」についてですが、支援費制度におけるヘルパー要件の通知も出ましたので用意しています。これについては県からの意向などは未確認です。ヘルパーの養成についても具体的な対策が急務であるように思います。

 また、ショートステイに関しても停滞したままなんですが、8月の厚生労働のQ&A(資料あり)にも、記載があるのですが、県と市の考えが未だに伝わってこないのですが、どちらにせよ、この時期に大切な予算やこれまでの供給量の確保(維持というよりも拡大)に向けての検討も急務であるかと思います。

 なかなか時間的なこともあり議論に不足があるかと思いますが、宜しくお願いいたします。 


この文書に対する、感想、意見、各種問い合わせ

【地域生活を考えよーかい】
トップページへ戻る