地域生活を考えよーかい

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『重心ラーの会』
≪ 重症心身障害児・者≫ といわれる方々らと共に生きる会 発足趣意書

掲載日:2010年7月19日(月)
作成日:2010年7月17日(土)
報告者:特定非営利活動法人地域生活を考えよーかい

 2010年、新年度となって暫くですが、なにかと暮らし難さが増していくような…だとか、この国のいろんなことが揺れ動き、迷走のように感じられてしまうそんな中、私たちが日々地域で共に暮らしています「重症心身障害」といわれる方々らにとって、その方々らこそが主体としての思い(主張)を今こそ、支援者といわれるこれまでの諸先輩方々の活動により重層的な実践例とを共に、表示・発信をしていくべきかという思いに至り、ここに※「重心ラーの会」(詳細仮名:「重症心身障害者・児といわれる方々らと共に生きる会」、略称仮名:「重心ラーの会」、以下「重心ラー」と記してみます)を設立・発足させようと思うところです。

 「重心ラー」の目指すところですが、まず、その思いとして、この10 年程(私自身が本格的に地域生活支援活動に関わり始めてからの凡その年月)の期間において、「人の暮らし」に関して、様々な変化(改善への試み)があった筈ですが、多くの方々の「暮らし難さ」は、ある点(少なく無い部分で)より一層の深刻さを呈しているように思えます。

 私たち「重心ラー」と自称する者にとっても、先人みなさんの思いに続き重なりながら、ご本人さんそれぞれにある「思い」の表出をと共に頑張ってきましたが、結果として、まだまだ希少障害カテゴリーとされる少数派の方々の、あたりまえにある筈の「普通の暮らしの実現」は広く普及されずにいます。

 そこには、それぞれの方々に(間違いなく)在る「存在価値」が軽視されている、あるいは違った(と思われる)解釈をされているように感じるところです。

 そこで私たち「重心ラー」としましては、そういった(そういわれる、そうとされてしまっている)彼女・彼等の「思い」を彼女・彼等を主体とした「主張」として提示・発信していければ(行かなければ)と考えています。

 今、中央においても、障がい者制度改革推進会議等における施策の方向性の議論がなされているところですが、「重症心身障害」といわれる方々らの「普通の暮らし」の実現を目指すことが、少数派といわれる方々らを含んだ「誰もが暮らせる地域」へと.がるものだと考え、そんな方向性を目指していくところです。

 ぜひ、思いを共にしていただけるみなさんとのネットワークの構築並びに活動を始められればと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

※『重心ラー』とは、接尾語に『ラー』をつけることによる「大好きな」という意味的なことです。語源は西宮市染殿町にある総合福祉センターあたり(詳細仮名称を『重症心身障害者・児といわれる方々らと共に生きる会』とする)。




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