みなさん、いかがお過ごしでしょうか?晩秋から初冬へということで、かんなり寒い日があると思ったら、やたらと暖かかったりと・・・。上手く環境を整えて、体調を整えていきたいと常々考えています。こうのいけスペースでも室温・湿度などなどに気をつけながら、利用者みなさん他、様々な方にとって心地いいスペースにしていきたいと考えています。
まずは、こうのいけスペースへいろんな品々の数々・・・差し入れ等、ありがとうございます。なんだか催促しているみたい(そのまんまなんですが…)で申し訳なく思っていますが、本当にありがとうございます。
☆ハイエースが当たりました!!(けっしてぶつけた訳ではありません)
伊丹での活動を開始してから長らくの懸案事項でありました「移動・送迎」に関する手段として、これまで『ワークスペース・ポポ』さんから週末には「リフト付きハイエース」をお借りしたり、『西宮移送サービス』さんからは「スロープ付きミニキャブ」を常時レンタルさせていただいたりとお世話になりっぱなしでしたが、ようやく日本財団さんからの助成決定通知(本契約は未だですが)が届きまして、最新リフト(当然ながらオール電動です)付きハイエースが、遅くとも年明けには稼動する予定です。
ということで、これまで窮屈な思いをしていただいたり、我々事業者の都合での送迎時間調整のお願いも少なくなるかと思います。なにより、平日等々の移動(活動)に大いに期待できる新車両の導入ということで、活動の範囲と内容も広がっていくことと思います。
☆いつでもどこにでも…送迎サービスが全国区で始まります
更にみなさんと考えていきたいこととして、これまでにも全国的な話題として語られてきました「有償ボランティア移送」「福祉輸送」についてですが、これまでの「構造改革特区」という枠組みの中での事業が、次年度(2004年4月)からは全国自治体にて取り入れられるといういうことで、「移動・送迎」をサービス提供させていただく団体として我々も活動を行っていく予定です。その際、単独事業(送迎サービス)としての確立・維持ができるのか?といったことなどを思考しながら進めていきたいと考えています。ハンディキャップを持つ(または「持たされる」、あるいは「ある」)方々にとって「移動」ができるだけ自由に行えるようにと願っています。
☆伊丹市の新障害者計画をみんなで作り上げましょう
さらにもうひとつ、今、伊丹市では新たな障害者計画が策定されようとしています。その内容をみると(と言っても身体・知的障害児・者施策くらいしか批評する力を持っていませんので、その範囲でですが)ワーキングチームさんがかなり努力されていることもうかがえます(内容資料等必要な方は国本までご連絡ください)。
ただ、やっぱり大切なのは、きっちりとアセスメントしていける「プラン」の明示が大切かと思っています。ようするに数値目標(「障害者計画」に対して「障害者プラン」とかと言います。計画で方向性を示し、プランで目標値を定かにするということです。)がないことには「…を図る」、「…を推進する」といくら言い張っても実際に地域で暮らす障害児・者といわれる当事者みなさんの評価が「図れていない」、「推進できていない」ということであれば、それはあまり意味をなさない計画といわざるを得ません。数値目標を持って(示して)その評価(例えば図れたのか図れなかったのか…など)をしなければ、いわゆる絵に描いた餅(図ったけれども実現せず…、推進すれども結果なし・・・)なんてことになっちゃう可能性が大いにあると感じるのです。
☆障害者基本法の改正を「差別禁止法」へ
同じくして、国レベルでは「障害者基本法」の改正が行われようとしている中、我々市民はきっちりとそれぞれの地域(自治体)での豊かな暮らしの実現を考えていかねばなりません。そのひとつは「差別禁止法」に繋がる多くの方の意識の共有かなと感じるところです。「基本法」を基に実施されていく障害者計画。それがきっちりと行われていくのか?行われない場合にはどういった責任を自治体(当然市民も含む)が負うのか・・・。そんなことも考えていきたい「差別を許さない都市宣言」自治体・伊丹市かな・・・、と思っています。
☆そして、財源の問題です
さらにさらに、今年度から始まった支援費制度については、多くの自治体がその「伸び率」等をうまくイメージできなかった(国にしても年末から年明けの財政圧迫危機感でとんでもない行動に出たのは記憶に新しいところですが)ようで、その予算を実績が大きく(ほんとにむちゃくちゃ大きいようです)上回っている自治体が続出しているようです。そんな中、ご存知の通り支援費は国がその1/2を負担(補助)する(実は1/2以内で…なんですが)ということになっているんですが、国の03年度当初予算が前年度比14.5%増の278億円だったということなんですが、たったの二ヶ月(4・5月)の実績から年度末(04年3月)までの補助金を計算したら50億円もの不足が明らかになったということで、なんと都道府県に対して「補助額が1/2を下回ることもありえる」ということを伝えてきたと聞きます。
伊丹市も例外ではなく大きく予算を上回る実績で、その財源は大丈夫なのか?といったことも想像にやさしいのですが、なによりこの通信を皆さんがお読みになる頃には次年度の予算についての枠組みが固められる時期とあって、きっちりと必要な額を予算計上できるように、また、明確な計画に実施(利用)といった市民主体の制度として「支援費制度」を創っていかなければならないと感じています。
それにはその財源、市の財政の在りかたなどなどを熟知していく必要もあります。公費である支援費をきっちりしっかりと活かしていきたいと思います。
☆でも支えあうのは人の繋がりかな・・・と
そして、みなさんの暮らしはひとつの制度(支援費制度)のみで成り立つわけもありません。
そんな意味もこめて、NPOとして様々な必要なサービス(サポート)を創りだしていければと考えています。
みなさんの様々なニーズを様々な方々とともに分かち合えればと思っています。
なんだかむちゃくちゃ難しく、固いお話しとなりましたが、多くの皆さんに考えていただきたいこととしてお伝えさせていただきました。
そんなんで、今後ともよろしくお願いいたします。
☆お願い
多くの方がお越しいただく『こうのいけスペース』ですが、お車でお越しの方は路上駐車はご遠慮いただき、しぇあーど駐車場をご用意していますのでそちらの方へご駐車願います。お越しいただく際にはお電話入れていただけば駐車場へご案内いたしますのでよろしくお願いいたします。
☆今月のオススメ本
ちょいとオススメする時期が遅くなりましたが、以下、講談社さんのノンフィクション賞も受賞されました、とってもナイスな一冊です。できればしぇあーどスタッフみなさんに読んでもらいたい一冊です。
みなさんもどーぞ。ご購入は国本も承りますよん。