地域生活を考えよーかい

放課後活動を考える

千葉放課後連ニュース 2002/8/26号

掲載日:2002年8月30日
作成:NPO法人あかとんぼ福祉会理事長
千葉放課後連事務局長 松浦俊弥
(千葉県立四街道養護学校教諭)


8月24日(土)、佐倉市ミレニアムセンターで千葉放課後連の総会と学習会が行われました。会場を安価で借りる都合上、主催は地元のあかとんぼ福祉会としましたが、実質的には午前も午後も千葉放課後連の学習会でした。

午前は総会を20分程度行い、2001年度の収支報告、2002年度の活動計画、予算などを承認していただきました。2002年度の活動計画で新たな取り組みは、放課後クラブに従事するスタッフ(職員)の方々向けの学習会と運営者向けの危機管理に関する学習会を開催する、というものがあります。

総会のあとは、放課後クラブと支援費の関係、障害児放課後クラブにおける危機管理の具体例などについて松浦から資料をもとに報告し、参加者で議論を深めました。

午後は永野幸雄先生の講演と質疑応答でした。テーマは学校五日制と障害児の地域生活、というものでしたが、この話題も含めて非常にグローバルな観点から障害児の地域生活を語っていただき、参加された皆さんの顔にも笑顔が浮かぶような楽しいものでした。内容については後日「アクション」等でまとめてお送りします。

この学習会の資料ですが、残部が20部ほどあります。内容は千葉放課後連の名簿、会則、活動報告、活動計画、収支報告、そして千葉県の学校五日制導入後の地域の実態、各団体の資料、危機管理と支援費に関する簡単な資料などです。全部で35ページほどですが、今回はコピー機でプリントした関係もあって1部360円以上の実費がかかってしまいました。したがって、学習会当日は他の諸費用込みで資料代として500円を頂きましたが、今度は残部を送料込みで500円で希望する皆さんに頒布したいと思います。

必要とされる方は事務局までメール、電話、ファックス等でお申込ください。

資料を送ってもらわなくても良いから、とりあえず総会関係の資料(収支報告とか活動報告とか)だけ欲しい、と言う方には添付ファイルで送ります。お気軽にお申し出下さい。

支援費制度の居宅介護支援「児童デイサービス事業」の指定事業者になった方が良いかどうか、の議論が午前中にありました。結論から言ってもう少し様子を見たほうが良い、ということです。現時点では国の動きが見えてこないので、デイサービスの利用料などもまだわかりません。それがはっきりし、支援費を利用した場合とそうでない場合の利用者負担、放課後クラブ側の収入などをシュミレーションしてから考えてはどうか、ということでした。支援費の導入を考えていらっしゃる方は国の動向に注目が必要なようです。

リスクマネジメントについては、実際に福祉施設内で事故が起き訴訟になった場合、施設側の危機管理の有無によって勝訴した例と敗訴した例を資料で紹介し、いま放課後クラブでできる範囲の危機管理はしていこう、それは決して訴訟対策ではなく、あくまでも事故防止のための危機管理であり、結果的には万が一の場合でも、施設側に全責任を問われることがないようにするためのものとなります。

活動前に職員全体で事故防止の確認をする、クラブ内の危険箇所などを文書で明示し、それを全職員が徹底して情報を共有しておく、事故を防止するための何か条かを紙に書いて掲示しておく、どんな小さな事故や怪我でも、必ず再発防止のためにミーティングを行うなどなど。

この一つ一つが、いざ訴訟、となったときには判決の判断材料になるそうです。そしてこの一つ一つを徹底してこそ、万が一の事故を防ぐ具体的な手立てにもなっていきます。

詳細についてはぜひ資料をご覧下さい。また、地域型小規模福祉施設におけるリスクマネジメントについては先にも言いましたように専門家を招いて来年2月頃に学習会を行う予定でもいますので、その際に改めて御案内します。

夏休みももう少しで終わりです。子どもたちにとって2002年の夏休みが楽しい思い出に残るものとなっていればよいですね!
またがんばりましょう!では!


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