地域生活を考えよーかい

放課後活動を考える

「障害児の豊かな放課後を実現させる会」第10回総会の報告

発表日:2005年12月15日(木)
文責:有限会社しぇあーど
NPO地域生活を考えよーかい
代表李国本修慈


 ひょんなことから、「障害児の豊かな放課後を実現させる会(以下、実現させる会)」さんの総会に参加させていただくこととなりました。

 「実現させる会」さん、その活動が9年ということで、学童保育学級から、障害児への取り組みの実現をということで様々な活動を行ってきたということです。

 現在の会員数は23団体と116名ということで、その活動の理解も吹田市内から広がりをみせているということです。

 今年度の活動としては、「障害児の放課後対策に関する要望書」の提出や、市当局との懇談、更には(すごいっ)「障害児タイムケア事業の早期実施を求める嘆願」を提出し、市議会本会議で採択されるということも行ってきたということです。

 その他、継続した取り組みとして「障害児自主保育わかば学級」の運営や、「萌えの会(こちらは第二土曜日を定例とした自主保育や一泊旅行などを行っているということです)」の開催を行っているということです。

 上記の「わかば学級」は、2004年6月からのオープンで、今年が二年目、市の「見守りの場事業」という位置づけだそうです。

 その資金は320万円ということで、定員が1日あたり5名ということで、どこもそうなんですが、運営していくには大変な数字だということが一目瞭然ではあます。

 更に、障害児交流会なども精力的に行っているということでした。

 また、会報も発行されていまして、写真や記事など、とっても読みやすく楽しい冊子となっています。

 今後の課題として、現在のわかば学級は小学校の二階教室を利用しているということで、車椅子利用児や安全面での不安があるということでした。

 そして、今後の活動方針として、上記の取り組みを更に充実・拡大させていこうということが採択されました。

 総会に参加して感じたことですが、「運動」を継続・維持していく力が、しっかり存在しているなぁということ。

 我々(というか、私は、ですね)は、個としての思いが、運動的でもあったのですが、結局は運動体みたいなモノは作れず(というか、少し方向が違うカタチを作ったのですが)、事業としてのカタチを追いかけたが故に、なかなか、「実現させる会」さんのような理念性を持ちえていないのではないかと思ったりしました。

 このあたりはよく感じるのですが、支援費制度などが始まったが故に、ボランティアなんて方が、事業活動の中で共存できなく(できにくく、か)なっているようで、「実現させる会」さんのボランティアさんの関わりなどを見ると羨ましいと思いました。

 ただ、現実には、きっちりとした(何をもってきっちりと言うのかもよくわかりませんが、財源という点では)事業を行っていくには、様々な工夫や制度がいるのかな?と思いましたが、どこの地域も大変の様です。

 実感する国のいう「全国の水準を少しでも上げる」ことに関しては、制度によってもいいのかも知れないのですが、それ以上のことについて、どう工夫していくのか、それこそ、自治体の姿勢が問われるなぁとつくづく思いました。

 「実現させる会」さんの活動をみていると、なんとなく、我々事業者などの生活支援の実態が、どんどん機械化された制度の源になっちゃって行くのかしら?と危惧しました。

 なんにしても、やっぱり、思いのある人材…なんてのを作る(あるいは見つける?)のが、大切なんでしょーか?。

 草の根的な活動者が減ったのでは?というか、育ちにくくなっているのかな?と思うところです。


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