地域生活を考えよーかい

お知らせ

こうのいけスペース新拠点について

掲載日:2010年9月1日(水)

 この度は、新たな【しぇあーど・こうのいけスペース】にお越しくださいましてありがとうございます。
 2003年4月に、尼崎市での「地域共生スペースぷりぱ」での活動を拡げるべく伊丹市に拠点を構え(当時は阪急伊丹駅近くの小さな事務室のみでした)、その後(その年に)、伊丹市鴻池に拠点を移し(旧拠点のマンション・グローバル伊丹の一室、1階の101)、2004年に旧【こうのいけスペース】(同マンションの空き店舗利用)を兵庫県の震災復興コミュニティ・ビジネス離陸応援事業の助成を受けて開設いたしました。
 それから凡そ7年後の今日、ご覧頂いています新たな【こうのいけスペース】が出来ました。
 この間の活動(事業)の目的等は変わりなく、今後も継続していく上での新拠点ということでご覧いただければと思います。
 今回の新拠点、その作りは、出来る限り「重度障害・重症心身障害」などといわれる方々の使い勝手の良さと、ここでの暮らし(生活)を共にさせていただくスタッフ(支援者)の居心地の良さを考えて、設計者の井上工務店さんとしぇあーどスタッフみんなとでカタチを練り上げ、トラスト協和さんの建設で完成いたしました。
 また、ほんとに良心的なカタチで土地をお貸しくださいました地主様、新拠点建設の過程で関わっていただいた多くの関係者みなさんに感謝いたしますのとともに、こういったカタチ(建物自身であり、事業の在り方、ここで過ごされる方々の存在等)を新たに知っていただけた事も、今回の新拠点建設の大きな意義であったかと思います。
 また、建設過程での思いは、多くのみなさんの活動の場であり、暮らし(生活)の場であるということから、「お家(おうち)」のイメージを大切にし、「ビル(箱)」ではない『ハウス(お家というスペース)』を(強く)意識したものとしています。
 それは、決められた制度等によるカタチ(こんな制度に準じた箱があるから使ってみては?、暮らしてみては?)ではなく、こうありたい(こんなところだけど、私たちと一緒に過ごそうよ!、一緒に暮らさない?といったような)カタチを目指したものだということで、そういったところを少しでも感じていただければと思います。
そして、新拠点はあくまでも拠点であって、このスペースが何かしらの事業拡大を起こすものでは無く、このスペースを快しと感じた利用者みなさん、関係者みなさん、スタッフみんなと共にが、今後の活動展開の方向を見極めながら動いて(拡がって)いくものだと思っています。
 新拠点が完成間近となり、多くの方々からお褒めの言葉をいただきましたが、まだまだこれは序章であって、スピード感も決して満足できるものではありません。
 そういった意味からも、今後とも、更なる私たちの活動への期待を高めていただければと思います。只、今日1日は少し、ちっぽけですが、あるカタチが「できた」喜びにみなさんと浸りたいと思っています。本日は本当にありがとうございました。



【新・こうのいけスペース】の見どころ(あるいは見て欲しいなぁ…なトコロ)

 まずは、外観。どうでしょうか?。白い壁面がいかしてる?と思うのは私だけでしょうか?。
 何より、正面外壁の左上の「しぇあちゃん」マーク、伊丹市の誇るイラストレーター林やよいさんのデザインで、遠くからもこのマークで、ここが「しぇあーど」だと確認していただけるかと思います。夜にはライトアップされた「しぇあちゃん」マークがとってもステキです(ぜひ夜にもお越しください)。
 入り口は当たり前にスロープなんですが、そのカタチ(角度)や扉の大きさ、実は設計ミス(決して設計士さんのミスではなく、我々…と言うか私=国本の、です)だったりですが、まぁ、それもハウスらしくてよしとしてみてください。
 玄関もまずまずの広さですが、イッキに多数の方の入退出はできません(もちろん、そのような目的でも無いのですが…)。只、玄関からホールへのコーナーもその広さ(狭さ)から、ホールへの扉などは半年後には無いかも?と思ったりです。
 で、1階リビング(ホール)ですが、床暖房が入ってます(たぶん冬は暖かだと思います)。更に(と言う程でも無いのですが)、天井にはレールを張り巡らし径管栄養として食事を摂られる方の使い勝手を、床には3ヶ所の電気コンセントを設置し人口呼吸器などの電気供給を必要とされる方の使い勝手を意識させていただいています。
 また全室にスプリンクラーを設置しています(これが大変でした…お金的に…)。
 更に(と自慢げですいません)、コケイン症候群や色素性乾皮症といわれる希少疾患をお持ちの方への配慮として紫外線カットの照明器具及び窓ガラスへのフィルム貼付をさせていただいています。
 おトイレとお風呂も二箇所ずつ、その広さも最低限必要なものになっているかと思います。ほんとは天井にリフトを這わせたかったのですが…(…これ以上「ですが」は止めましょう…)。
 そして、奥のスペースは「畳の間」(凡そ13畳くらいでしょうか)があり、スタッフみんなのこだわり(?)であり、そこには重症心身障害と言われる方々にとっての「使い勝手の良さ」と「ハウス(お家)らしい造り」を意識したものです。
 またリビングと玄関には自動出止水装置のついた手洗い所を設置し、できるだけ感染防止につながる様にと考えました(ほんとは手拭ペーパーにするべきなんでしょうが…)。
 して、おそらくたくさんの収納スペースの存在を見学していただくと感じていただけるかと思います。このあたりも設計段階での「お家」造りの結果かな?と思っています。
 キッチンも極普通のハウスキッチンです。と、それとは別に独立した径管栄養での食事を作る為のミニキッチンも作らせてもらっています。
そして「エレベーター」。今回の建物の設計は井上工務店の設計士さんとスタッフさんとで練り上げたもので、私(国本)の意向はあまり入っていないのですが、このエレベーターだけは、私のこだわりとして設置させていただきました。
 お越しいただいた全ての方が二階へと向かえる様に広い業務用(というか、ハウスエレベーターでは無い)のエレベーターです。ぜひ乗ってみてください(只、ここも「コスト」が…なんですが、、、)。
 そして二階。エレベーターと階段を上がって正面は「休憩室」でおそらく相談や談話に使用されるのかと思います(私的には書斎にしたいと思ったりしていますが…)。
 で、一階と同様の洗濯室、トイレ、お風呂(は二階には1ヶ所のみ、浴室の名称は「山の湯」です、一階の入浴室の名称は、それぞれ「川の湯」と「海の湯」です)があり、それらの南側に広い(!と自慢したいんで素直にそーします)リビングです。
 ここはたぶん、このスペースの「売り」部分かなぁ…と思ったりで、本日もお昼の演奏会、夜のコンサートに威力を発揮(と言うほど広いもんでもないのですが)するものかと思います。
 何より、その雰囲気(天井の高さ&明るさ&ハウスっぽさ)を感じていただければと思います(只、ここも、実は屋上を作りたかったのですが…予算的に無理でして、そこからの産物なんです)。
 二階の床も床暖房、床コンセント、径管栄養用のレールが設置されています。
 そして、もひとつの造りの特徴としての居室が4つ(一箇所はパーテーションで広間にもなります)で、それぞれにエアコンとテレビ線、より独立した暮らしに向けるための給排水菅も設置しています。
 バルコニーも広々ととり、洗濯はもちろん(今日も、こうのいけスペースに暮らすHくんと私のパンツ等がはためいているかと思いますのでご覧下さい…?)、せんだっては、猪名川の花火大会に上がるキレイな花火も見えました。
 なんにしても、一階も二階もビールを呑むには最高のロケーションとなっていますので、ぜひ今後とも気楽に足をお運びいただければと思います。
そんなんで、本日は本当にありがとうございました。

 以下、新たな住所と国本のメールアドレス(以前常用していたアドレスは使えなくなっています)です。電話番号FAX番号は変わりません。
今後とも宜しくお願いいたします。



〒664-0006 兵庫県伊丹市鴻池5丁目11番27号
kunimoto@kangae-yo.com




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