地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

西宮養護学校PTA皆様へ

掲載日:2001年11月30日
作成:地域共生スペース・ぷりぱ
代表 大江 尚子
文責:李 国本 修慈


 前略です。本日は「語る会」に参加させていただきありがとうございます。参加するにあたり園田会長さんや何人かのお母さんがたから、「たわいのない話しですけど・・・」などとかいうことをお聞かせいただいたのですが、学校や自宅での「たわいのない」ことなどを本人・家族・学校以外の周囲(地域)の住民である私どもがお聞かせいただき共通の思いとしていければ(けっこう大袈裟ですが)・・・と思っております。

 私どもはご存知かと思いますが地域生活支援とかいう仕事をさせていただいています。そこで、必要になってくるのは、やっぱり、その方(本人・家族を含めた)の顔(難しい表現ですが、その方らの生活像とでも言いますか)が、できるだけはっきり見えるということだと思うわけです。

 それは、今(今後)、地域で暮らす・・・ということがどんどん推し進められて(まだまだ暮らしにくい部分も多々ありましょうが)いく中で、いかに本人さん(家族の方々を含む)の「顔」が周囲(地域)に見えるか、周囲が見ているか・・・ということが暮らしやすい地域を創り出す上で大切であると考え、私どももみなさんそれぞれの「顔」にできれば(できるだけ)近づきたいと思っています。

 今、地域で暮らすことの大切さはいろんなところで語られています。そして、2003年からは利用契約(支援費支給)制度へと福祉施策も変わろうとしています。その時、みなさんが地域で暮らす為のサポート体制は充分か?、サービス提供者・量に不足はないか・・・?、そんなことを共に考えながら新たな制度の形を創って行かなければならないと思います。

 なかなかわかりにくに表現で申し訳ないのですが、私どもも、なんとなく「家族支援=レスパイト」としてのサービス提供を行ってきたように思うのですが、実はやっぱり、どうみても、大切なのは「本人支援(もちろん家族も含む)」、いわゆる本人さんの自己実現(とでもいいますか)であるわけで、その為の思考・行動をぜひとも協働(はやり言葉ばっかり使ってますが)して進めていきたいと考えています。こんな機会をうまく繋ぎ合わせ私どもも地域の中の一事業所としてみなさんとともに暮らしていければと考えています。

 具体的には、繰り返しますが、今(今後を含めた=就学後の)、この地域に必要なサポート(サービスを含む)体制の量(質をも含む)は不足していないか?、自らが必要なサービスというのはどんなものなのか?、そういった「地域で暮らす」ために必要なことを考えていければと思っています。

 できれば、定期的な場を設けてお話し合い、勉強会などを重ねていければと思っています。その中のキーワードは、「支援費支給制度」「療育等支援事業」「ホームヘルプ」「アフタースクール及び長期休暇間の活動(場所を含む)」などかなと思います。

 やっぱりわかりにくい表現で終始しましたが、私どもとの繋がりを続けていければ、と願うところです。どうぞ、今後とも宜しくお願いいたします。

早々。


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