地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

「尼かんねっと・支援費制度を考える勉強会」の超私的思惑文です。

掲載日:2002年1月9日
文責:地域共生スペース・ぷりぱ
李 国本 修慈


 まんず、「支援費制度」の主旨としてとりあげている支援費Q&Aにおける文章ですが、読んでいくと「おーっ」と喜ぶべき事の羅列で、これまでいろんな方々が頑張ってこられた「自由福祉の実現」とでも言いましょーか、そんな時代がやってきたって思えたりもするんですが、やっぱりそんなに世の中甘くも無く、最後の「・・・・・・期待される」なんて一文に、なんや全てが集約されているよーな気がせんでもないですね。

 よーするに、お国(国本のことではない、よく言われる「国は、国は!!」との非難の言葉や文章などを目や耳にすると私はいっつもドキッとして漏らしそうになることがしょっちゅーです、が、そんなんはおいといて)は「地方分権」とかいう言葉を持って、「あとは勝手に(は、言い過ぎか?な・・・)やりなはれー」と言ってるよーなもの、とも思えちゃう。そのとーりやーという声も多々ありますし・・・。「規制緩和」なんかも同列で・・・。で、そこで、問われるのが、いわゆる「地方力=地方の力(そのまんまやんけー、スイマセン、時々ボケないと息が続かない性質なもんで・・・)」が問われることとなります、ね、たぶん。 して、そんな「力」をここいら(まぁ、なんとか崎市と読み替えてもいーか、とも思う)の自治体(主に行政)がこれまでに身につけてきているか??と言えば、私的思いとして、私の答は「NO」でありまっす。

 じゃーどーなんや、「地方力」って行政のみの「力」ちゃうんやさかいに、「おまえらやったらそんな力あるんかいなー」と仮に(たぶんそんなことも言ってくれへんやろーけんどね)振ってこられたとしても、これまた返答は「NO」やと思う。

 となると現時点での「力不足」分をどーして補うのか?ということをしっかり考えていかないとアカンと思います。

 それには、やっぱり、今の状況=ニードの量の確認、と、それに見合ったサービス提供量はあるのか・・・といったところが問題なんですが、はっきり言って「ニード」すらはっきりとした量なんてのは示す事は不可能であると考えます。

 なんや、訳のわからない言い回しですが、私ども「ぷりぱ」が、2000年9月に事業を立ち上げたところ、ある程度の需要は見込んでいた・・・、ものの、「ニード」は次から次へと噴出(という表現でいいと思う・・・湧出どころのスピードではない・・・)してきています。

 ここらを考え合わせると、「ニード」をかなえようとする本人(家族を含めた)の動きが先か、我々のような事業所が次々に出てくるのが先か?というのはホントに「鶏か卵か・・・」論争と同様にも思えます。

 まぎれは有るけど(例えば車利用による送迎など)サービスを用意してたら、おのずと需要はついてくる・・・、ついてきた需要をみて、利用者(当人さんら)の方々はね更に違った(必要な)サービスを欲求する。そして、創る(まがりなりにも・・・)。そんな繰り返しで、あっという間に需要は広がりを見せて行くようです。まったく、どこが限りか見当もつかない状況だと言っても間違いはないと思います。

 そして、供給量の問題・・・。おそらく現状のシステムでは「生活支援」のレスパイト部門(24時間いかなる用件・理由をも問わず利用できるような)なんてのは、どこの社会福祉法人もやらない(できない)でしょー。となると、何に頼るか・・・、ひとつは、今やっきになっている「ホームヘルプ事業」を法人さんらがどんどこ参入すること・・・かな。

 で、もひとつは、それこそ「規制緩和」のっとって、多種多様な事業者に業界参入の機会を与える事で、「気」のある貴重な人材みなさんが「がいのある」仕事として、自らの就労の機会を選べる・・・といったシステムと、そいつをサポートできる体制なんかが必要ではないでしょーか?。こんなことはどこの業界でも言われている事なんでは有りますが・・・。もちろん、それに付随する「情処理」や、「情報公開・評価」のシステムももちろん必要であると思います。

 このあたりが「雇用創出」にもちょこっとは(ホントにちょこっとですが)いかせるのでは?と考えるのですが・・・。

 で、具体的な「支援費制度」の内容について・・・。まず、支援費の対象となるサービスとならないサービスなんかをみてみると、なーんだか、中途半端な二重構造になっちゃうんやないかなーと危惧してしまいます。

 というのは、我々がかかわるところで、「措置費」としての施設(重症心身障害児施設)の「通園室」に通っている方は「措置費」と「支援費」の双方からの費用を利用することとなります。で、そこ(重心施設)の入所者の方々はこれまでどおり、「措置費」のみの扱いとなる・・・。まぁ、今後は全てが「支援費」へと移行するんであろうでしょーが(?)。

 して、「知的障害」といわれる方々は「通所」に限って考えてみると現状では多くの方が「居宅」と「施設」の両支援費を利用することとなります(これはできるよね、「施設訓練等支援費」のみってなことはない・・でOKやね、ん、疑問)。とすれば、やっぱ、入所している「措置費」利用(という言い方でもいいか)の施設入所者の方々にも何らかの「支援費」もしくは、それに見合う(例えばガイドヘルパー制度など)モノを用意してほしい・・・、すべきではないかと考えたりしてしまいます。

 なんだか、話しにまとまりがなくなってますが、そのへんも大事なことかと思う・・・。 大阪府下の自治体などでは、けっこう入所している方々の「ガイヘル」利用もOK(ただし制限はある)というところも少なくないです。そこらも考えた上での「地域生活」と、捉えたい(施設も地域の中としての位置付け、かな)ところです。時間がないので,これにてオチマイ。


この文書に対する、感想、意見、各種問い合わせ

「地域生活を考えよーかい」
トップページへ戻る