地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

アメニティフォーラムしがの報告っちゅーかカンソー。

掲載日:2002年2月14日
文責:地域共生スペース・ぷりぱ
李 国本 修慈


 とりあえずは参加してみた、上記フォーラム。ここで、刺激をいただく・・・といったイメージは既になく、なんかしらの情報、もしくはアイディアが湧けるきっかけがあれば・・・、と、思いながらも、そんなこともないやろなぁ・・・と思いながら、参加した中でのカンソーの羅列です。

 まんず、初日。オープニングはよくわからない感じで、小室さんたちのトークを聞いてみた。ちょっと眠たかった、ので、あんまり内容は覚えてない。鎌田さんは個人的に関心のある方だったので、またお話しを聞きたいなぁと、。

 で、初日の僕の中では聞きたかった「経済の中のこの業界」ということで、正村さんのお話しは意義があったかと思います。

 内容は僕も共感できるみっつのキーワードである「環境」「教育」「福祉」の重要性といったところで、経済の活性化も「安心を得られる地域社会」にこそあり得る・・・といった話しでした。

 中でも、福祉とは「弱者救済ではなく安心の給付」であるということ、ここはとってもわかりやすい言葉で、僕もこれから使わせてもらおうと思う言葉でした。

 して、よく言われるがなかなか現実味がなかった「福祉を社会の中心に・・・」ということもおっしゃっておられた。ごもっとも、で、なかなかの部分・・・。だけど、ここをきっちり保障したとしても、日本の経済にそないに影響ないやろう・・・と思う。して、氏の言う、「未来のための投資」というところには多いにうなづけるところでした。

 【参考・・・P11・日本経済の危機と社会福祉の課題】して、次のシンポ「障害者と事件(犯罪)を考える」であるが、実はここをけっこう楽しみにしていたのだが、参加できなかった。で、野沢氏(毎日新聞記者・全日本手をつなぐ育成会理事)は、個人的にとても関心のある行動をされている方で、いわゆる「権利擁護」を必要とされる方々にそいつの必要性を周囲に広げようと尽力している方でもあり、そこいらの動きも、ここいらで創り出していきたいと思うところであります。

 なかなか、重そうな題材やけど、その重要性は語らずに至らんってな感じかな・・・?。ふりかかった時に、その重大さを感じる前にいろいろ考えないといけないことであると思う。ここいらでも過去にはいろんな事件(甲山もそーだ)があったはずだ。

 地域生活を進める上で必要なこと・・・、そいつはしっかり考えないといかんと思う。【参考・・・P18・「バラ色?の地域生活」】

 して、夜の分科会。僕は「地域生活移行モデル事業というのはどうでしょう」というのに参加した。

 要約は宮城県がやってる「自立訓練ホーム」についての取り組みを巡っての是非に可能性に課題といったところで、今ある「措置費」を受けながら措置費圏外(場所としての・・・という意味)での生活訓練として、グループホームなどをおこなっている事業団の例だったのだが、ビジョンがあって、今、できること、としての実際例としは、とってもリアルでわかりやすく、国との対応もこなす「県」の姿勢は、さすが宮城県といった印象でありました。

 ただ、僕らのやってる事業とは違った「施設からの移行」モデルであって、なんとなく誤解していたイメージの「家庭内生活からの地域生活移行モデル」とは違ってたので、正直、拍子抜けではありましたが、このまんまでは「外へ」(施設から)と言っても、いわゆる「施設城下町」が大きくなるばっかりちゃうのん?という疑問(これは大塚さんも言っていた)があって、まぁ、それも必要で、今やってる生活(入所待機とかって言ってるが)を広げる・・・といった動きを、より広げる重要性は充分に感じ得れた一時でした。でないと、「外」に出て行けても、次から次へと「内(施設の中)」へ行く方々は続くわけで・・・。これを全く否定する訳でもない、ですが・・・。

 でも、どこかで「どかーん」と入所施設を「通所」に転換したら・・・という提案もあった(実際それでやっていける方々も多いと思う)のですが、どーも「支援費」移行後も「施設」と「居宅」に係わる「カネ」の比率(84:16だそーな)は変わらんそーで・・・、なんともいえん気持ちでした。参考【P37福岡氏記述分はおもしろい】

 ひて、第3分科会である「これからの知的障害者ホームヘルプサービスの行方」について、僕は参加できなかったのですが、ぷりぱ・大江氏によると、山口専門官の「黒でないモノはシロ」というところがミソであったよーな、感じでした。

 と、いうのは、かの有名な「七夕通知」による要綱をどないに各自治体で書きかえんねんってことに行きつくと思う。そのまんまの自治体の行政もたいがいやけんど、そこに暮らすやからも「力量」が問われる・・・といったところ。だけど、そーは言っても、もちょっと「ビシッ」とっても思うのだが、ごもっともと言えばごもっともでもある。

 資料内でおもしろい記述のひとつとして・・・、以下。【P35・P36・これからの知的障害者ホームヘルプサービスの行方】

 ここはおもしろいので、また、参考にしたい。
 して、最も(と言っていい)聞きたかったと、というか、見てみたかった課長さんの顔・・・、の「支援費制度について」であるが、ぷりぱ・大江、明歩・稲葉、両氏の感想を聞く(までもなかったのだが)と、「分権先に、後はおまかせ」・・・、といった構図がかんなりくっきり感じられました。「カネがない」して、官僚と業界(ここで指すのは措置屋さん(官)と社福(いちおう民))の癒着(談合?)と言っても、もーええんちゃうんかな?ということ。

 ただ、落胆ばっかはしてられん状況ということ、この時代(は大袈裟だが)の変革期は、されども「チャンス」と捉えていくことが重要だと思います。

 して、対談「教育と福祉のネットワーク〜街づくりの視点から〜」にシンポジウムA「支援費制度を殺すな」、これも楽しみな部分であったのですが、かなわず、でした。メンバーも多彩。要コピーは以下。
【P51加瀬氏記述分】【P56〜59・北野氏記述分】【P61〜62・曽根氏記述分】

 中でも、北野氏指摘の2.支援費制度の問題点は僕ら事業所にも多いにかかわる部分でもあり、僕なんぞが危惧していた部分を端的に表現してくれている。 

 中でもA、B、Cなどは僕らの指摘していたのと同様の問題提議。と、僕なんかのせこい商売人が危惧していたところのH、デイサービス人員配置が2対15であること。ここはおおい問題だ、と思う。単価が低くなるってなことが前提やーというのは事業所本位の考えで、それはそれとして、ここで、「支援度」の高い方=「大変な方」は、ふるい落とされていく構図であるんやないやろか?ということ。ここいらは「ショート」とともに「施設」=「社福」のオマケ的発想が、わてにはどーもいけません。

 それ以下の氏の記述でも低単価による本人権利の理念の後退がみてとれてならない訳です。なかなかおもしろい文献なんで、また一読の上、みんなで考察するとおもしろいと思う。

 して、ラスト、最終日は僕も参加したので、詳細な報告を・・・と思うのですが、対談「基礎構造改革、今こそ政治の出番!」では佐藤さんの思いは、かんなり僕の思いとも近かった・・・。
【P80〜81「聞き手」として思うこと】

 で、もう、かんなりはっきりした現状の流れ・・・、の中で、今こそアイデア(ないもんふるのが大変だ)を効かせてやらんならん時期やと改めて実感。

 首長によるところは大きい・・・が、しかし、である。それしか言いようが僕にはなくって、やっぱりネットワーク、すなわち繋がりの重要性は改めて(ばっかり繰り返す)感じるのみであります。と、自らの力も間違いなく強くしていかなければ・・・と思いました。

 そんなところか・・・、問題に課題、やるべきことも、おーよそは理解しているつもりではある。それをこなす、こなし方、それを考え、即効性を持って繋げて行く。これが求められているっちゅーか、おのれらでやらんならんってなことを確認せんと(してるっちゅーねんけんど)あかんですね。

 まぁ、これをきっかけに・・・、とかってならんところが問題か・・・。
 このフォーラムで元気をつける・・・場合でもなくって、きっちりこなすことをこなしていかなければ・・・といった感想でごんした。

 今後は(今回もそーだ)僕なんぞやなくって、ぷりぱで働いてくれてる方らに参加してもらわないといけませんね。とりあえずは報告感想でした。 


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