地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

「障害者区議会」開催にあなたの協力をお願いします。
〜杉並区「障害者区議会」プロジェクト〜

『障害者の住みよい杉並をつくる会』さんの取組です。ぜひ参考に・・・。

発表日:2002年9月2日
掲載日:2002年9月11日
作成:障害者の住みよい杉並をつくる会(URL)
佐藤 弘美


こんにちは
昨年12月3日、杉並区障害者福祉懇談会の「障害者本人の声を聞く会」の開催にあたっては、たくさんの障害のある方々のご協力をいただき、ありがとうございました。
 たくさんのみなさんの声を集め、代表の方に発言していただきましたが、とても感動的な内容となりました。

◆ 障害のある方ご本人が十分な説明を聞き、意見を述べる場が必要です。

これまで、障害のある方々のくらしを支援する計画を区役所などでつくる時、障害のある方々の意見を直接ご本人から聞くことより、ご家族などの意見を聞いて決めることが多かったのです。
来年4月から、支援費制度という新しい障害者福祉制度がはじまります。この新しい制度は、地域で自立して暮らすために、障害のある方が自分でサービスを選び、自分で決めていくというものです。そのためには日頃の生活でも、また公式の場でも、障害のある方ご本人がサービスに関して十分な説明を受け、意見を言える場がきちんと設けられることが大切です。

◆ 杉並区「障害者区議会」を開催します

 杉並区内では、昨年あたりから障害のある方が自主的に話し合う機会をもつ試みが積極的に進められており、障害のある方を中心にした障害者福祉の勉強会などももたれるようになってきました。
そのような動きを背景に、今年度は、昨年の「障害者本人の声を聞く会」を発展させ、杉並区「障害者区議会」を開催することになりました。

◆「障害者区議会」とは

 区役所は区民の皆さんの声をもとに仕事をしています。区民の声を区政に反映するため、まず区民は、区民の声を代表する区議会議員を選挙で選びます。そして、選ばれた議員が代表して意見や提案をし、話し合ってみんなの暮らしに役立つような制度をつくりあげていきます。これを行っているのが杉並区議会です。

 杉並区「障害者区議会」は、杉並区議会の仕組みを参考にして、杉並区議会議場で、障害のある方ご本人が、杉並区長などに意見を出し、障害者福祉の計画と、具体的な支援方法を実現するために開催するものです。

◆「障害者区議会」開催にあなたの協力を杉並区は、障害のある方ご本人へのサービスの十分な説明や意見を述べるの場の確保について、ほかの区や市の先頭になって取り組むことに大きな意義があると考え、12月3日(火曜日)に杉並区「障害者区議会」を開催することにしました。

 杉並区「障害者区議会」は、杉並区が公式な場として障害のある方の声を聞き、障害者福祉を充実させていくために開催する重要な事業です。

◆ 意見を述べるテーマは

 当日は、「地域で安心して暮らすために望むこと(毎日の生活で困ったときや火事・地震が起きたときにどのようなことをしてほしいのか。)」をテーマに意見を述べていただく予定です
 ぜひ、みなさんのご協力をお願いいたします。
連絡先 杉並区障害者施策課管理係  藤田・加藤
電話 3312−2111

ちょっと長くなりますが、今度は、企画書を紹介します。


平成14年8月29日

成14年度 杉並区「障害者区議会」の実施について

1 目 的

平成15年4月から始まる障害者福祉の「支援費制度」は、障害者が自己選択、自己決定による地域自立生活を行えるようにすることが目的であり、そのためには、日頃の生活の場や公式の場で、障害者本人が暮らしの様々なことに関して十分な説明を受け、意見が言える場が広がることが大切である。
有権者である障害者本人への施策の十分な説明や意見を述べる場の確保について、区が他自治体に先がけて取り組むことには大きな意義があるため、その具体的な実践の場として杉並区「障害者区議会」を開催する。
「障害者区議会」で寄せられた意見は、可能な限り区政運営に反映させ、地域でともに生きる上で不可欠な、地域での支えあいの実現を目指す。本事業は、障害者週間事業の一環として位置付け、実施する。

2 テーマ

 地域で安心して暮らすために望むこと(日常生活や災害時における対策について)

3 実施時期

 平成14年12月 3日(火)午後2時から4時

4 場 所

 杉並区議会(議場)

5 出席者

  1. 区内在住の障害者(発言予定者 10人程度)
    今年度の発言者は、これまで発言の機会の少なかった重度身体障害者、知的障害者及び精神障害者とする。
  2. 区議会議長及び区議会本会議出席理事者

6 PR

  1. 発言を希望する障害者については、各障害者施設等へチラシ等により周知する。
  2. 障害者区議会当日の傍聴を希望する区民向けには、広報等により周知する。

7 運営体制

  1. 参加者の募集、意見収集、議事運営などについては、障害者施設関係者の協力や民間有識者の専門的・技術的面の援助を得ながら進める。
  2. それぞれの障害者の意見を伝えやすくするため、要約筆記や映像、知的障害者の翻訳、手話通訳など、多様なコミュニケーション手段を使用する。

8 主催者

 障害者週間事業実行委員会、杉並区、杉並区障害者団体連合会

9 経 費

 実施に要する経費(要約筆記等謝礼、映像記録用消耗品代等)は、障害者週間事業実行委員会に係る杉並区及び杉並区障害者団体連合会の分担金、その他の収入をもって充てる。

10 その他

  1. 「障害者区議会」の準備段階から本番までの記録映像を撮る。(撮影にあたっては、本人の了解を得る。)
  2. 記録映像の活用、放映を考える。

 そして、私佐藤が、当会の会議につけた、若干の解説と今後のポイントです。

 昨年、障害者福祉懇談会で、12月に「本人の声を聞く会」開催。それ以後も開催の方向で検討することとなっていた。それを、位置付けを高めて開催することとなった。

  1. 「開催目的」が大事です。区として、障害事者本人に「日頃の生活の場や公式の場で、障害者本人が暮らしの様々なことに関して十分な説明を受け、意見が言える場が広がることが大切である」ことを明らかにしたこと。今後「目標」としてだけでなく実践を多様な場で行うことが欠かせませんね。
  2. 「有権者である障害者本人」が、障害者区議会に寄せた意見は、「可能な限り区政運営に反映させる」としたことも大切です。
  3. 11月17日に行う予定のテーマに沿った分かりやすい説明をするための資料作りへの注目。これがたくさん出来れば、区役所のいろいろな分野の分かりやすい冊子が出来ますね。
    *今回成功したら、次回継続、との(注)が付けられています。上記の意味でも、全障害種類の発言を実現する意味でも、継続を要望していきたいですね。
  4. C障害者区議会で、障害者本人の声を議員に直接聞いてもらうために、全議員員が出席してもらうよう働きかけることが大事と考えます。(現在の計画では、出席する議員は、区議会議長だけになります)。お知りあいの区議に声をかけましょう。区議会保健福祉委員会委員は毎年変更される仕組みになっています。

ご意見などお待ちしています。


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