地域生活を考えよーかい

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成年後見を地域で活用するために!
〜セミナーの報告〜

掲載日:2002年10月19日
分責:李 国本 修慈


第1回 にしのみや権利擁護支援セミナー
成年後見を地域で活用するために!
〜にしのみや権利擁護支援センター「ほっと」の役割〜

 ということで、続いて10月14日に行われました上記セミナーの報告に感想です。

 なにはともあれ、待ちに待ったというか、最も大事なところであると思います「権利擁護」への動きをここいらで動かし始めた上田晴男さんには敬服に感激するところです。

 で、僕なんかが思うには、このセミナーのテーマである「成年後見」が極あたりまえに利用されてほしい以前に、もっともっと身近な(成年後見が身近でないことが問題なんですが)、ありとあらゆる「擁護活動」が必要だなぁと思ってます。そこらあたりも「PASセンターほっと」から、いろんな動きがうねり出すことを期待したいと思いました。

 で、まんずは上田さんからの主催者挨拶ですが、その必要性を示されたのとともに記憶に残る話しを少し書き記しておきます。

 ひとつは「日頃意識しなくても多くのリスクにさらされている」ということ。これ、障害者といわれる方のみのことではなく、極あたりまえに地域で暮らすとすると・・・と言っていいかと思います。そういったリスクに対する備えは間違いなく必要。で、利用契約では個人が主体という中で、それは地域で暮らすということが基本であるわけですから、この権利擁護センターは「地域」になければいけないといったことであったと思います。

 で、もうひとつ大事なことは地域の中で、不当な暴力や詐欺などから救済したり保護するのみではなく、みずからの要望や意見を活かして、極々あたりまえの暮らしを保障する手段としての役割ということで、これって決して特別なことではなく、日常の地域生活の中に必要があるということでした。

 僕にはふたつめの目的こそ、我々にも流れを作れるものではないかと思ったりしてきました。

 そして、この支援サービスを上記の通り、地域の中に必要なサービスとして整備していくこと、これが必要であるということです。

 現状では都道府県単位で各種サービスがあるのですが、個別へのニードの対応は困難となっている状況で、まずは地域としての市町村に権利擁護を支援するためのセンターを民間の実践として立ち上げ、その実践や必要性を社会にアピールし、具体的な整備を目指すといったこともお話しされました。

 ということで、その名称はPSAで、いわゆるP&A活動からの意味なんですが、最後のSはサポート=支援ということで、「権利擁護」を支援するセンターということだそうです。

 そしてPASセンターほっとは従来の「財産管理」という役割だけでなく、本人の生活を支援する「身上監護」の役割の重要性を言われています。そして、それらの支援に対する必要なこと、後見人の育成、制度の理解や後見業務の内容などに対する情報提供に研修などの支援もしていかれるということです。

 この動きを地域に定着、そして広げていくには多くの方の協力が必要です。

 そのひとつとして、権利擁護の担い手の確保として「権利擁護支援員」の養成研修を行うということで多くの方々の参加を期待しているということでした。また「ほっと」では運営に関わる「正会員」に、活動を支援する「支援会員」もぼしゅうされています。

ということで「PASセンターにしのみや」の事業は以下の通りです。

  1. 権利擁護支援サービスの提供
  2. 成年後見制度の利用に関する支援
  3. 権利擁護に関わる人材の養成・研修
  4. 権利擁護に関する啓発・研修
  5. 権利擁護に関する調査・研究等
  6. 広報紙等の発行
  7. その他

となってます。

センターの連絡先は
〒662-0917
兵庫県西宮市与古道3-8 辰巳ハイツ202 上田晴男方
「にしのみや権利擁護支援センター」
電話・ファックスともに0798-22-7551 
電子メールがinfo@hn.pasnet.org
で、ホームページも11月に開設予定ということでして、
URLがhttp://www.pasnet.org
ということで、センターは上田さん宅で、当人曰く「屋台のようなもん!!」ということで、ここいらがとっても僕個人的にはナイスやなぁと思いました。

 「ほっと」のパンフその他書類は国本も持っていますので、入り用の方はお知らせ下さい。

 そんなんで、ここまで本格的ではないにしろ、こちら尼崎市や伊丹市なんかでもP&A活動を起こしていきたいなぁと考えています。にしてもやっぱり「カネ」がいるなぁ・・・と実感するのとともに、僕自身の頭の中では「ワン・ストップ・サービス推進事業」なんてのを民営で起こしてやっていかなあかんなぁと常々思う次第です。ということで、そんなことにご関心のある方はご連絡くださいね。以上でした。


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