地域生活を考えよーかい

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尼崎市平成13年度民生費予算から見えること

掲載日:2002年11月11日
分責:李 国本 修慈


 とり急ぎ、次年度の居宅支援に関する予算付けの根拠及び情報として、平成13年度の民生費予算を見てみたいと思います。

 まず、101ページにあります件名・「心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業費」ですが、事業費全体として約1億6千万もついています。実際の委託費(ヘルパー派遣に関する額→社協・特養への)が約1億ちょい・・・、で、もちろん国庫から2分の1、件から4分の1ということですので、市負担が約2500万くらいということになるのでしょうが、下段にあるようにキレイに時間フリまでされていますが、これ、執行されてないですね、全然・・・。どこに行ってるのかしら、このお金といった感じですが・・・。

 参考に平成14年度の厚生労働省研究班調査におけるの山口さんの小論によると国予算の130億の内、30億(だったと思う・・・てもとに資料がないので明確ではないです)くらいが執行されずにいるということで、尼崎も全国の多くの自治体と共に「使わない(なかった)=ニーズのない自治体」とされてきたと言えるかと思います。

 で、次に96ページ、「在宅心身障害児及び十度知的障害者介護人派遣事業」については、平成4年から12年(見込み)までの派遣日数及び事業費がのってます。驚くほどの伸びではないようですが、平成13年度あたりを見るともっと伸びているかもしれません。ヴィ・リール・ぷりぱのデータのみでも出せれば比較が顕著であるかと思います。一応平成12年度の決算見込みが約300万です。

 続いて168ページ、「身体障害者ガイドヘルパー派遣事業(視覚障害も含む)」ですが、これも下段表にあるように緩やかな右肩上がりで平成12年度決算額(見込み)が、約5400万円です。市は4分の1負担で約1400万支出となります。

 そして、問題(でもないんですが)の、204ページ、「知的障害者ガイドヘルパー派遣事業」ですが、これまた下段表を見るとその事業の大きな変化がみてとれますね。時間で見ると、時間内(9時〜17時)だけでも平成11年から12年(見こみ)にかけては10倍以上の驚異的な伸びとなってます。これに平成13年度決算値を入れるともっと驚けるように思います。明らかに「ヴィ・リール」や「ぷりぱ」など支援サービス提供事業者出現による仕業ですね。その額は平成12年(見込み)で1400万弱ということです。これでも市負担は4分の1以下(知的は自己負担額が多いので)の約300万くらいということになりますね。

 そして、つぎに平成13年度の歳出予算増減内訳、なんとも不明瞭(と僕が勝手に思ってる)な「地域福祉サポート事業」予算、ほとんど活性化してない(相談件数なんかを聞くとたぶんびっくりできると思います。県レベルでも涙ものでした)「地域福祉権利擁護事業(地域サービス利用支援事業)」予算(約200万)、ホームヘルパー研修事業予算(約360万)をはさんでます。

 次に103ページ、「全身性介護人派遣事業」の予算があり,平成11年度決算が約4900万、12年度予算が約5000万となっています。これも国2分の1、県4分の1負担ということなんで、市負担は約850万ということになります。

 その後に短期入所(「在宅重度身体障害者短期保護事業」というらしいです)の予算(これも自己負担金除く4分の1負担、12年度決算(見込み)が約900万で市負担が約170万ということでのようです)、身体障害者デイサービス整備事業費(約1億5000万円、内市債約5200万となってます)予算、「知的障害者福祉費」予算、「知的障害者短期入所事業費」予算(全額県負担=緊急一時保護家庭制度、これも平成12年度以降が大幅な伸びとなっていますね)をはさんでいます。

 ということで、平成11年度までの決算に12年度の決算見込みは知ることができたのですが、既にあるであろう14年度の「予算解読版」を入手(閲覧)したいところです。これ、たぶん各福祉事務所でできると思います。

 で、やっぱり執行できずであった「ホームヘルプ」の12年度における「2500万」+身体移動介護(ガイヘル)「1400万」+知的移動介護「300万(13年・14年はこんな額では収まってないはずです。倍か3倍か・・・)」+全身性「850万」×4=で、居宅介護(ホームヘルプ)費=来年度からは居宅介護支援費【5050万(市負担は約1250万)】となるのですが、ここに全ての方の支援費が納まるのか??ということですね。ホームヘルプ文の無執行分は担保としても、知的ガイヘル時間数は相当なアップとなっていますし、支援費単価も現状よりもかなり割高。そんなことを考えるといくらの市予算を組むべきか、しっかりシュミレーションは行われているのかしら??、案ずることも無駄のような気がします、尼崎・・・。市負担予算で、えーい5000万!!(総支援費2億円)(居宅介護のみですよん)くらい行ける(とは言いきれない財政難ですが)でしょー、というか,つけとかなあかんと思いました。

 もう少しきちっとした試算を新しいデータでしていただければいいのですが、しっかり障害福祉課のお尻は叩いておかないといかんように思います。

 それにはやっぱりきっちりしたプラン(アセスメント)からの具体的時間の「申請」につきると思います。そんなんを「支援費支給申請」に活かしたいところでございます。以上です。


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