地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

伊丹市議会だよりから

伊丹市議会だよりからだよりから

掲載日:2003年1月9日
引用元:伊丹市議会だより
文責:李国本修慈


 また『国の支援費制度の基本的な考え方や費用の額についても伺いたい』と結んでいるのですが、これもこの時期(12月の定例議会ですよん)としては、しかも、市報に取り上げられる質問としては悲しいものがあります(おそらく市報編集者さんは、それほど周知されてない制度ということで取り上げたんでしょうが・・・ですよね、たぶん)。

 なんともいえない感じなんですが、そこいらの情報は充分に取り入れようと思う方(たぶん市議さんはそれは最低限しないといけませんね)にはいきわたっていることであると思うのですが、なかかななんでしょうね。

 で、市の答弁についても今更ながら『国の動向等の十分な把握に努めていきたい』とあるのですが、やっぱり視点がずれているといわざるを得ないようです。

 どうもこの答弁のみを見る(読む)に限っては、既存(措置制度内)の福祉サービス内での検討になってしまっているように感じれてなりません。潜在的なニーズの調査の結果であるとか、最も大切なキーワードである「規制緩和」によるサービス提供量(当然質も)の確保(創出)などによるサービス基盤整備の発想はあるのか・・・?(この時期に及んで・・・です)と思わざるを得ません。

 そういった意味では先に挙げた議員さんの質問である『なぜ支援費制度か?』ということも、措置なら救われたのに・・・といった理由からであれば納得がいったりするのですが・・・。

 繰り返しますが、この時期に及んで先が思いやられる・・・と事業者である僕が思うくらいですから当事者の方々は如何なんでしょうか?。そんな視点はぜひほしいところです。



 続いて『地区社会福祉協議会と自治会の今日的状況を問う』ということで、『地域の課題は住民がみずからかかわって解決していこうと小学校区ごとに社会福祉協議会が設立され、自治会はその中心的存在となっているが、同協議会と自治会の役割は明確ではなく、各協議会によって取り組みや運営が一律でない。そこで、同協議会と自治会の今日的状況と地区社会福祉協議会のあり方について見解を伺いたい』という質問があったようです。

 それに対して市の答弁では(部分抜粋)『自治会は地区社会福祉協議会の実質の活動主体となっていることや、自治会長が他の組織の役職を兼務していることが多いことなどから、その役割分担がわかりづらくなっており、このことが地区社会福祉協議会と自治会の関係を不明確にしている。

 現在、地域福祉推進に向けて「伊丹地域福祉計画」の策定に取り組んでいるが、地区社会福祉協議会を計画の推進機関として位置づけており、今後地域での住民参加による社会福祉活動を展開するに当たり、同協議会のあり方について実態を十分に踏まえながら慎重に検討していきたい』とあります。

 もっともな質問であるかと思います。で、この答弁から僕が鴻池小学校区の地区社会福祉協議会の役員(そのものの役員ではなく構成団体役員ということらしい・・・なんだか自分でもわかってない・・・自然加入ですので・・・)となっていろいろ感じた点ですが、まずはやっぱり、と言うか、以下につきるのですが、「地域福祉計画」の推進機関として「地区社会福祉協議会」を位置付けているということですから、やはり、それ(地区社協のことです)は、=(イコール)自治会連合会ではない、と言うより、それのみでは・・・?、あってはいけないということでしょう。

 これについては地域生活を考えよーかい内の「鴻池小学校PTAのページ」『2002.11.27第5回地区社協役員会の報告』でも述べているとおりです。

 なんとも多様な社会ニーズに個人ニーズがうごめく中(へんな言い方です、いつも・・・スイマセン)、地域福祉を構築しようということであれば、この問題は避けて通れないものであると思うのですが、答弁結びの『今後地域での住民参加による社会福祉活動を展開するに当たり、同協議会のあり方等について実態を十分に踏まえながら慎重に検討していきたい』という部分に期待・・・と言うより、要チェックですね。ホントに地縁血縁の繋がりの強い自治会で構成される地区社協のあり方等について実態を十分に踏まえながら検討できるのかしら??、実態を踏まえるほど口を出せなくなったりして??と思ったりしていますが、自らの動きと共に、要チェック事項であります。


 そして、もう1件、『市内中学校教諭の不祥事件後の対応を問う』ということで、直接的(不祥事に対しての)な問ではなく、二次障害的(こんないいまわしでいいかはよくわかりませんが、問には『前略・・・2校の内1校では生徒の問題行動が多発し、本年に入学する小学6年生の保護者の間で不安が広がっている。この中学の生徒の様子をどのように把握し、どう対応しているのか』)な問いなんですが、この「荒れた学校(ってな言いかたでいいのかしら?)」についての答弁は(抜粋です)『全学年の教師で一体として・・・略、・・・略・・・指導に全力を挙げている。略・・・学校との連携を密にしている。今後も組織的に動く校内体制を整備し、一人一人の児童生徒に目を向けた個人指導の充実、細やかな対応を進めていきたい』とあります。

 まぁ、これまでにも何度となく聞いた言葉の羅列ではあり、それ以外の言葉(対策)もないのかもしれませんが、それでは変わらない、変わってこなかった現実をしっかりと認識した上で、それ以上に被害当事者、と、潜在的な被害者(いるんじゃないかな、もしかしたら)の救済、と言うか、彼・彼女らの思いをどう受け入れていけるのか・・・なんてことをいつも感じてしまうところです。もちろんこれは学校や教育機関(公的な)のみの問題ではないと自認していますが・・・。

 そんんなところで以上でした。


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