第1部の岡留美子さんの講演は送信していますので、第2部シンポジウムからです。
(長いです・・・)
***シンポジウム***
- 石田さん(小学校の先生)
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- ・ボランティアクラブの顧問として、校区内の「まつばら作業所」(精神障害者の方が作業)へ行き、子供たち(小4〜小6)と行事参加や作業の手伝いなど、7年の付き合いになる。
- ・作業所の方たちとは、「本当にかつて、心の病をもっていたのか??」と思うほど、ふつうの付き合いをしている。
- ・子供たちも、目に見えた変化はわからないが、小さな変化はあったと思う。また、子供の偏見を変えることで、親も先生を信じ、ついてきてくれる。子供の意識が変わることで、地域の意識も変わる。
- 坪田さん(中学養護教諭)
- 中学生の生活について
- 夜型がすすんでいる。(就寝0時過ぎ;今35%、24年前7%)
- 食事;朝食抜き、遅い夕食、個食などが増えている。
- 一家団欒の場が少ない。
- 子供が大人の生活になってきている。
- 精神的にいらいらする、集中できない。
- 「休みたい」とよく思う子が増えている。
- 保健室利用、不登校は「エネルギー補給」。
- 福田さん(臨床心理士、精神科思春期病棟)
- 子供のこころ、気持ち
- 「こんな気持ち、わかってほしい・・・。」
「もっと、いきいきしたい・・・。」
↓ (その反面)
「かんたんにわかってたまるか!」
「わたしはわたし、ぼくはぼく・・・・。(一緒じゃない!!)」
↓ (思いは?)
「見守ってほしい。」 「見放さないでほしい。」
でも、「干渉しないでほしい。」 - 「こんな気持ち、わかってほしい・・・。」
- こどもと接する中で
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- 自分が悪いと思いやすい。(自己否定)→夫婦喧嘩、地震、事故など・・。
- 疲れたときは、休む。
- 休むことのメリット:自分のペースで自分の時間を生きる。
- 「自分探し」:自分のペースで自分を大事に生きているか?
- (大人になってもずっと続く。)
- ポツポツと語る言葉を批判せず、丁寧に聞く。→尊重して聞かれると、自分が価値あることを実感できる。
- 子どもは「とくに親に理解してほしい。」と思っている。
- まとめ
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- 子供の相談は、親→先生→同僚→臨床心理士→誰か・・・と、順に相談できるように、なればよいと思う。
- 子育てや介護はずっと心にとまって離れず、息もつけない。→お茶一杯の時間だけでも、自分のためだけの時間にする。
空山さん(精神障害者作業所当事者)
統合失調症で薬を服用。
21歳、発病。現在33歳。
- どんな子どもだったか?
- 小学校;ずる休み(登校時、腹痛)の多い子。
- 中学校;自分を演出。(「明るい子」「おとなしい子」など)
- 高校:水泳部で楽しく過ごした。(みな、部員は、同じ方向を目指していて、演じる必要はなかった。)
- 大 学;バイトしたり、遊んだり・・・。
- 21歳;眠れない日が続き、限界を超え、それでも眠れず、部屋の隅で倒れ、親が救急搬送。
今、感じていること。
- 発病の原因はよくわからない。
- ストレスに鈍く、感じなかった。「しんどいことがわからなかった。」
- 今の子供は、昔と比べ、「いろいろしんどいのではないか?」と感じる。
周りの目
- 病気のことを知ると、「表情変えたらあかん!」って顔をする。
- 見なかったふりをする。 「白い目」:黒目がないから、見ていない。
- 精神障害者の援助について話すとき、「我々で彼らを守ろう!」などといわれる。 「彼ら」という言葉に壁を感じる。 「一緒」に「みんな」で考えたい。
かなり、省略ありますが、以上です。
配布資料、冊子が10冊近く(薄い小冊子)あり、
精神障がい者のかたのことや、病気のことなどなど、
たくさん、無料で頂きました。
内容もよく、とっても勉強になったセミナーでした。
省略分、コピーなら、いつでも言ってくださいね。
では・・・・。