支援サービス計画書 A-1
○○ ○○様
○○ ○○様
2003年4月1日
支援サービス計画作成者氏名 S
支援サービス計画作成者氏名 S
支援に対する要支援および家族の意向 |
現在通所授産施設に通われているが、生活リズム(睡眠時間が流動的である)が不安定であることなどから、登所時刻が遅れ、通所時間帯も短いもの(平均11時〜15時の4時間)となっている生活リズムの安定化と、リズム変動時の活動場所の確保、土日祝日の活動機会の確保を望まれている本人の生活習慣の安定と家族の介護負担の軽減を兼ねてのショートステイ利用受診時における外出支援。日常全般での相談 |
総合的な支援の方針 |
リズム変調時(休所時)の対策として、活動機会の確保、あわせて生活リズムの安定化を目指した土日祝日などの活動機会の提供と個別支援計画の共有化が必要であると思われる 以上のことから、具体的な支援計画の共有とホームヘルプ・ショートステイを合わせた本人の生活習慣に合わせた支援を継続し日常生活のリズムを整えていく |
支援サービス計画書 A-2
生活全体の解決すべき課題 |
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支援目標 |
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サービス内容 |
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文責:李国本修慈
支援サービス計画書A−1について
- 本人及び家族の意向について
- 本人の現状ということで、まずトータル的問題点として「生活リズムの変調(不安定な睡眠時間=間隔に伴う)」としています。それにより授産施設への出勤の遅れ(遅刻)が慢性化しているということ。これを具体的解決を目指す問題(課題)のひとつとします。
また、現状の慢性的な出勤時間への遅刻に対しての支援として、ひとつは送迎手段の確保(あぜくら作業所は通所に関して送迎を行っておられる)、もうひとつは、出勤遅刻による授産活動時間(日中活動時間と言っていいかと思います)の減少を補う手段(機会)を支援(確保)するということ。
次に、本人がいわゆる自閉症といわれる行動等を表出する中で、家族の介護度は高く、土日祝日等活動時間・機会が不足していると考え、そこを支援の課題としてみます。
上記のことなどが、最初にあげた問題点である「生活リズムの変調」に少なからずかかわっているのではないかとの仮説で支援計画を作成してみました。
また、生活リズムを整えるという点と、家族介護負担の軽減を目的とする短期入所も計画におりこんでいくという考えも家族の意向として挙げさせていただいています。
- 総合的な支援の方針について
- 不規則な生活リズムに対しては現在内服薬を服用されている事等から主治医からの意見聴取及び、施設での個別支援計画の共有化をはかり、課題解決に向けた支援を行っていきたいと考えています。
具体的に考えている支援方針としては、上記に挙げた課題点の確保に向けた取り組み=活動量のアップと、その機会の確保ということと考えています。
様々な行動に対しての対処・対応については、個別支援計画に基づき支援していきたいと考えています。
また、生活リズムの安定が第一課題という考えではなく、現状の彼の生活習慣に合わせた支援及び、家族の介護負担軽減に向けた支援が優先されると考えています。
サービス支援計画書について
- まず生活リズムの改善については、個別支援計画においては長期的なプランになると考えることから施設での計画の共有化をもつためのケース会議が必要でないかと考えています。
- つづいて登所時間が遅れるということに対しての支援として、そのひとつである送迎支援についてですが、起床時間が遅れるということから施設の送迎自動車には乗れないという事実があり、ここに移動介護をつけたいのですが、如何なものか?。現行の尼崎市のガイドヘルプサービスの要綱によると「通年にわたる通所」といった場合には利用不可ということになるとも考えられてしまうが、このケース、施設から提供されている送迎サービスが受けられないということで選択肢は自主(家族)送迎、もしくは移送サービスということになるが、家族介護の負担軽減を課題としている中、また長期目標として「生活リズムの安定」による通常登所時間での通所を考えていることから「通年」でなく、現状で必要な手段であると考えられるが如何か?
- 同様に登所時刻の遅れによる日中活動量の低下を補うという目的で、作業終了後の活動として移動介護(ガイドヘルプ)を月〜金にわたり2時間を計画してみました。
- また総体的な目的としての「生活リズムの改善」と本人の活動機会の創出及び家族介護の負担軽減という目的で、土日祝日に8時間の移動介護(ガイドヘルプ)を月五日分と短期入所2日分を計画してみました。5日というのはおおよそひとつきあたり10日の休日(土曜含む)があるということから、その半分という意味です。
- また定期受診の際の移動介護として月5時間を計画してみました。但しこの介護時には母親も同伴ということを見込んでの時間です。マン・ツー・マンでの大病院等の受診は彼にとって負担であるとともに介助者にも困難な対応がしいられるということからです。
以上、今回作成しました支援計画についての説明書です。
本人の生活習慣の変調などにより日々予定が定まらない暮らしが続いています。
施設へ通えない場合(本来通園している時間帯など)の支援費のあり方(通院を含む)も行政からは明確に示していただく必要があります。