とりあえず参加させていただきました、上記学習会。石毛えいこさんのお話しから感じたことなどを羅列してみます。
まんず、昨年あたり、我々は「新障害者計画」だの「プラン」だのといったところに関心があって、障害者基本法改正については、ほんとに「えっ」という感じで、その内容もしっかりとは確認できていないところでした。
石毛さんやいろんな方々のお話を聞くと、やっぱり実効性のある法律・制度こそが必要であって、なかなか理念法(というようです)である「障害者基本法」では、今我々が求めている「差別禁止法」を創る(創っていく)ということに繋げるのは難しいのではないかと実感するところでした。
今回の改正案(与党試案)にも、「障害者の差別の禁止」が盛り込まれていますが(国民の責務・第6条=障害者の権利擁護、差別禁止に協力するよう努めなければならない)、やっぱり、多くのところで指摘される末尾の「努める」という文言、ようするに「努めてみたが、禁止にはいたらなかった」でもOKな訳で、これ (努力義務) ではなかなか根本的な差別禁止には至らないだろう、実効性のないものとなるだろうとの印象が強く残るものだということでした。
まぁ、日本の国は、なかなか「保障」に対して、それを完全に認めようとはしないお国柄(?)のようで、多くの法律・制度が、この「努める」という文言で締めくくられており、う〜んとうなってしまうところですが、例えば、伊丹市における「まちづくり基本条例」なんてのも、やっぱり「務め」まくってますし、尼崎市の「障害者計画」なんかも「図り」「務め」まくりだったように思います。
基本法を基に、あらゆる差別に対しての各法を・・・なんてのは甘いのかもしれません、と思ったりしました。
やはり、そこのあたり、石毛さんの話を聞くと、霞ヶ関に永田町に働く方々と我々が感じる温度差はかんなりあるようで、むむむ・・・となるところでした。
今回のお話しでは、むしろ国会での裏話、官僚の考え、政党での駆け引きなどなどが興味深かったです。
基本法によって(を盾に)、例えば市町村の障害者計画を差別禁止規定を盛り込むのは困難かもしれません。なんとかどっかの自治体あたりが、そんな(差別禁止)条例なんかを作らないかな??と期待したりしてしまいます。
各地で策定される「地域福祉計画」に「障害者計画」をより実行性のあるものに!と願います。それにはやっぱり声を挙げ続けることが大切かと・・・。策略もいるのかしら・・・。
等々についてはDPI機関誌、並びにHP(ホームページ)が詳しいです。
にしても、あらゆる差別禁止に繋がる法に制度に条例を創っていかないと・・・と痛く改めて実感いたしました。手抜きの報告となりました。