地域生活を考えよーかい

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第二回伊丹市障害者計画を考える市民委員会の資料について

作成日:2003年11月1日
掲載日:2003年11月2日
作成者:李国本修慈


資料 障害者福祉計画推進状況について

  1. 手帳所持者数について、二年間で精神障害者といわれる方々の所持数が30パーセント近く伸びている→それだけ所持しようとされる方、そもそも数が少ない(地域で暮らす精神障害者といわれる方々)ように感じています。
  2. 決算額については平成十四年にかけて一般会計が目減りする中、障害福祉総務費は二年で15パーセントの伸びとなっている。これが「すごい」数字なのか、そうでないのかはきっちりとした実績(サービス提供)により明確となると思われます。
  3. ホームヘルプ・ガイドヘルプ・全身性介護人派遣制度に関しては平成12年から14年にかけてのきなみ延びている(当然ながら)が、その数は知れたもの(平成14年ホームヘルプ24,259時間、ガイドヘルプ3,464時間、全身性介護人派遣が2,872時間「のみ…とあえていう」のトータル45,468時間ということです。例えば現在有限会社しぇあーどの一事業者で月間1,200〜1,300時間派遣(14,440時間〜15,600時間/年間)ということですから、この数値は少なかった=提供サービス事業者がなかった(例えば伊丹市は自薦のヘルパー派遣を社会福祉協議会がほぼおおよそを担っていた)といえるかと思います。
  4. して、2ぺージ目にある※参考表を見ると明らかになる、「サービス提供者のあるところにこそニーズが現れる」ということ。例えばホームヘルプの平成15年度当初予算での対使用者人数は121人、ところが現状の執行見込みでは170人となっており、41パーセントの増となっています。ガイドヘルプに関しては9,355時間の(「み」がはいるわね、こんな数値)予算が、執行見込みでは29,134時間となっており、その伸び率(なんていう言葉があてはまらないくらい→3倍)から、やっぱり見えてなかった実情=伊丹市障害福祉課さんっと言えるように思います。そして、特筆しておきたい点として、「児童(18歳以下は一律児童なんて言い方も=くくりもおかしいもんです)」に対する提供見込みはなんと対象者がたったの12人…となってまして、当然のごとく執行見込みが96人(これでもまだまだ…と思う、でなくって言い切れます)で、伸び率が800パーセントとなっています→すごい当初予算にホント驚けます。この資料を提出された気概にのみ関心しました。
  5. で、精神障害者といわれる方々へのホームヘルプはどんどん伸びているのですが、この辺の状況(精神のホームヘルプ事業の活性化程度)をあまりわかっていませんので今後考えていきたいところです。
  6. ショートステイも二年間(平成12年〜14年)で63パーセントの伸びとなっています(ここには緊急一時保護家庭制度も入っているのかは不明)。
  7. と、疑問点=3ぺージにある「障害者生活ホーム事業」もどこで実施されているのかを明確に知らなかったのですが、グループホームがまったくないということとみに今後の課題点のひとつであると思います。
  8. 4ページにあります「福祉のまちづくり重点整備計画策定に平成14年度、中野・鴻池地区が指定されていますが、なにをしていらっしゃるのでしょーか?。
  9. 5ページへいって、支援費支給決定の状況ということで今年4月と8月現在の比較表が掲載されていますが、居宅支援費に関しては当然(と言っていいのかしら?)のごとく大幅UPとなっています。そして、施設訓練等支援費に関しては若干ながら低下しており(なんとなくうれしい)、今後、伊丹市でも知的障害者入所施設の建設がささやかれているということで、そのあり方に注目すべきであると感じています。
  10. 指定事業所の状況では、22万都市で身体障害者デイサービスが一箇所のみというのはどうなんでしょうか?。知的障害者のデイなんてのは当然ながらのごとくないです。このあたり、支援費単価も含め、考慮していくべき点であると考えています。
  11. また障害者福祉課以外での主な障害者施策での「移動」にかかわる施策(事業)について、その活性度が見えてこないように感じるのですが、次年度には全国区となりそうな「福祉輸送」などについても市内での議論がほしいところです。

伊丹市障害者計画(改訂版)の策定の考え方-について

  1. 1ページめにある趣旨等については特に問題なしかなと。
  2. 名称が「第2次伊丹市障害者計画」というようです。
  3. 計画の期間は平成17年から24年までということだそうです。
  4. で、16年度中から取り組む課題として八つの事項があがっています→2ページ。その中でも知的障害者の総合支援(入所施設の整備)というのがあるのですが、気になる事項です。
  5. 3ページの基本理念として、次期計画では「主体性・自立性を尊重した社会の実現」という言葉を上げています。
  6. 4ページではその計画の視点、5ページでは全体構想が羅列されていますが、すばらしい内容であると思えます。ただ、6ページ末端に記載されている、5.計画の実現へ向けて、財源の醸成、市各部局との連携体制、計画推進体制があがっていますが、ここが一番困難ちゃうかしら?と思ってしまったりします。
  7. 7ページからは具体的な取り組みが記載されていますが、これまでに先進的な取り組みをされてきた自治体などを参考にされた構成となっていまして楽しみに思える内容になっています。ただ、総合相談にしてもその人材(相談を受ける側)の充実が必要なんですが、例えば私どももかかわりのある「民生児童委員」さんで、どれだけの方がその相談に応じられるのか?というのははなはだ疑問です(とっても勉強熱心で素敵な民生委員さんもいらっしゃる…ですが)。
  8. 続いて10ページあたりの「福祉サービス利用援助事業」などですが、おおよそ多様に利用された(されてきた)実績を少なくても僕はあまりに知らないのですが。絵に描いた餅にならないようなシステムつくりが必要かと思います。相談事業等、全てにおいて、活性化している(させれる)民間への委託ということを計画(案)内でも述べているとおり実行していただきたいと思います。
  9. 15ページあたりからはかんなり興味深い記事が掲載されています。ひとつ、医療的ケアの必要な方々が通えるデイサービスであるとか、短期入所の項でもB.他の方法による対策ということで、「緊急一時保護者制度」の当面の充実、基準該当短期入所施設指定などを検討するなどという嬉しい記載があります。
  10. また17ページには「重症心身障害児・者通園事業」に関する記載もあり、「記載」のみでなく実行案はあるのかなども確認してみたいところです。
  11. 21ページには、現行制度の隙間を埋めるサービスを提供しているNPO法人への支援を検討するという記載もあります。
以上でごんす。参考まで。

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