地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

アメニティフォーラムに参加して

しぇあーどスタッフ:松原友亮の『アメニティ・フォーラムの報告』です。

作成日:2006年3月1日(水)
掲載日:2006年3月5日(日)
作成:地域生活を考えよーかい
松原 友亮

松原 友亮

今年で2回目のアメニティフォーラム参加でした。正直すべての講義が印象に残った訳ではありませんでした。実際に自分自身が行っていないことには訳がわからなかったなと思います。印象に残った講義について意見を書かせてもらいます。

2月17日13:15〜14:15
「それでも、元気をふりしぼって話す、地域福祉のおはなし」
〜自立支援法と向き合って〜

4月より自立支援法が始まると言うことで恐ろしいことだと思いながらも勇気をふりしぼって話すぞということで話されていました。自立支援法が始まっても(実際私自身もイマイチ良くわかっていないというのが現実です)「その人らしい生活を」ということを述べられていました。このことには私自身も大いに共感を受けました。どこそこに遊びに行きたい、これ食べたい、風呂に入りたいといった色々な思いは利用者さん、利用者さんの親御さんの当たり前の意見だと思われます。私は常々、そういった当たり前の考えをサポートする立場にある(手足の代わりをする?)と思ってます。それによって利用者さんと楽しく過ごせたら、喜んでもらえたら、当たり前のことができたらと思っています。4月からは利用控えもあるのかもしれませんが、利用して頂ける利用者さんの思いは共に叶えていきたいなと改めて思いました。私自身も何の為に仕事をしているのか再認識した講義だったと思います。

My future
My dreams ASK ME FIRST!
My life

Nothing About Me without Me!

上記の言葉も話されていました。これもすごく印象に残りました。まさにそのとおりの意味だと思いました。

2月17日14:15〜16:15
「障害程度区分・事業体系はどうなるのか?」

私自身が???の自立支援法のことについての区分等はどうなるのか?といった講義でした。私自身、色々な障害をもった人がいる中で人を基準にあわせていいのかいな?と思っていましたが奥西氏が壇上で同じようなことを言われていました。奥西氏が作業所のことで色々お話されていました。しぇあーどの利用者さんも作業所に通われていますがこういったこともしてるんやなぁと思いました。ただ地域に溶け込んでいるように見えてる作業所が特別な場所、特別な施設と思われている。と言われてたのが印象に残りました。私自身も同じようなことを言われた経験があります。あまり気にしてはおりませんが・・・あと福西氏は自立支援法に対してこうも言われていました。「できないことを数えるのではなく、あなたは何がしたいの?何ができるの?そうすればもっと前向きに生きていけるのではないか?」「メニューに人をあわせるのではなく、人にメニューあわせてほしい(どんなことでも)」まさにその通りだなと思いました。
口分田氏の第一びわこ学園の話や地域に本当に溶け込んでいるという話も興味深く聞けました。私自身もしぇあーどの近所に散歩で利用者さんと出かけますが、てるやの前の回転焼き屋のおっちゃんが話しかけてくれるぐらいなのでまだまだやなぁと思いました(あまり関係がないですが)。もっとどんどん出かけて色々な人から声をかけられるようにしていきます。
柴田氏がズバズバと区分のやり方が駄目だとか区分2の人はどうなる?と聞かれていました。他の方よりも私自身の疑問点を質問されていました。杉江氏は「まず先に決めておいて新たな制度を作るデータの蓄積だ。それからまた改変していく」と述べられていました。本当にどうなんのかなぁ?(利用者さん、しぇあーど、私自身)と思った講義でした。

2月17日16:30〜18:30 
「利用者負担と相談支援体制について考える」

今回参加したアメニティフォーラムの講義で私自身とっても面白くて為になった講義だったと思う。まずは川島氏が資料にも書かれていますが、地域生活の移行ということでグループホームがもてはやされておりますが危機感を持っているということです。はたして安心、満足して暮らせるのか?介助者の技量は?と言われていました。私自身も思うことであります。施設や家を出たからと言って満足するのかな?介助者はサポートできるのかな?もし私自身が関わることになったら安心して満足いく生活ができるのかな?と思っています。弁護士という仕事なので障害のある方の金銭(財産)を巡るトラブルの話は複雑な思いで聞きました。また利用者さんの為の障害者年金が家族によってすべて別の物に使われるという話もまた複雑でした。続いて曽根氏による東松山市の取り組み方を話されておりました。画像などで説明されていましたが、相談支援体制からそれを受け入れる側(デイ、学校、グループホームなどなど)を紹介されていました。非常にわかりやすく、市全体をあげて支援体制が整っているなと感じました。中には私自身が行っているようなこと(日中のお出かけなど)がありました。小さなうちから自然に溶け込める(学校、日常生活など)を作りたい。障害が決めるのではなく本人が生活を決めると言われていたのがすごく印象に残り実践されているなと思いました。
続いて玉木氏の講義ですがとても面白く、わかりやすかったです。玉木氏が言われた言葉に「お金を払う以上は良いサービスを受けたい。」「地域生活が保証できるなら払うが、普段と変わらないなら払いたくない」と言われていたのがとても印象的でした。私自身も毎回「これで良かったのかな?満足してもらえたかな?」と思って仕事しています。利用者負担があればあるほど、シビアに求められるのだろうなと気が引き締まりました。
相談支援体制(誰の為か?)

上記は玉木氏が述べられていたことでとても参考になります。私自身も肝に銘じなければと思いました。個別支援会議も参加させてもらってますので、身近に聞けた講義でしたした。最後の方に「介助者がサラリーマン化している」と言われたのも印象的でした。まさに私自身が思ってしまっていることだなぁと思いました。。。

2月17日18:45〜19:45
「私の問題意識と『行動援護』類型の創設と

安井氏はあまりよく考えずに行動援護の創設に関わったと言われておりました。あまりそのことに触れずに、自身が関わる自閉症の方のことをお話されていました。少年がせ15才くらいになると皆同じような状態になる、二次障害はヘルパーによって作られると言われていました。しぇあーどにも自閉症をもったまだ小さな利用者さんが来られるので私自身も気をつけて関わっていかないといけないなと思いました。

2月17日22:00〜25:00
「自立支援法『居宅介護サービス』は・・・〜グループホーム・ホームヘルプはどうなるのか?

講義の話題が主にグループホームの話中心だったのが残念だった。9万人分のグループホームを作ろうと言う話をされていた。私自身の考えは大いにいいことだと思うけれど、作ったのはいいが職員の質は?技量は?私自身は?と?実際にどんな仕事をすればいいんやろう?グループホームに入るとそれで満足なのかな?施設に入るよりはマシなんかな?と?がいっぱい出てくる。実際にやってみないとわからない部分がとても多い。でもそれを望んでる方、実際に住まれている方もいる訳ですから。。。どうも「小さな施設」(実際に施設の生活もどんなものか詳しくわかってはいないのですが・・・)と勝手に思い込んでいる部分が大きいなぁと思いました。実際に施設やグループホームの仕事も見てみたい(やってみたい)なと思いました。もちろん今の仕事に生かすためですが・・・
もちろん利用者さん、それに関わる人たちの勉強、実習も必要だと思います。「すべての人が一人暮らしをしたいのか?」と言う話もありました。私はその意見のままだったのです。「作ったわ、でも入る人がおらん」じゃ駄目ですからね。難しいなぁ・・・と思いました。

2月18日 10:05〜11:25
「自閉っ子、どういうふうにできてるの?」

非常に楽しくてわかりやすい講義でした。自閉症の方のメカニズム?思っていることがわかりました。なんとなくしか理解できなかったことが、少しは理解できたのではないかと思います。ただニキリンコさんのような軽い?方より、より思い人と関わるにはどないしたらええんやろう?と非常に考えさせられる講義でした。
自閉っ子→マニュアル
健常者→オートマ
と例えておられたのもわかりやすかったです。

以上、ほかにも講義はたくさんありましたが、私自身が印象に残ったものを書きました。
色々な福祉があるのだと再認識したのももちろんです。国、施設、利用者の方、その親御さん。。。数えたらキリがありませんが、結局は自分は何がしたいのか?何をしないといけないのか?サラリーマン化してる私ですが「私自身のやりたいこと」が少しは見つけれたかな?(おおげさですが)と思います。「しぇあーどがあるから」「国本さんがおるから」という意見はよく聞きますが「松原さんがおるから」という言葉はほとんど聞いたことがありません。まあそう言われることより「しぇあーどのスタッフさんがいるから」のスタッフくらいには自分も入れたらなぁと思いました。自立支援法が施行されて事業所自体も厳しくなっていくのは間違いないと思いますが、自分のやりたいことは続けていきたいなと再認識したこと、それと自分のやりたいことが少しはわかったかなぁと思った3日間でした。最後にアメニティフォーラムで買った本で「ノーマライゼーションの詩」があります(戸枝氏が何をやったとかは別に関係ないです)。題名のとおり、スウェーデンのベンクトニィリエの言葉だそうですが、障害があっても普通の暮らしをして、職員の都合で生活が左右されてはいかん!みたいな言葉がありました。まさにそのとおり!と思う反面、自分の都合もなかったかな?あったよなぁ・・・と反省させられました。


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