地域生活を考えよーかい


こどもたちをまもろーかい11月度定例会の報告

作成日:2002年11月1日
掲載日:2002年11月11日
作成者:李国本修慈

かんなり遅れての報告です。
「まもろーかい」の定例会が11月1日、K田邸で行われました。参加者は6名。
今回は世話人であります僕の準備不足から話題を用意しなかったのですが、参加者Iさんから、K池幼稚園であった事件に関しての報告があり、それについていろいろお話しいたしました。その報告書は以下の通りです。


 保護者の皆様
平成14年11月1日
伊丹市立こうのいけ幼稚園園長
岸田千栄子
お知らせ

 保護者の皆様のご協力の下、バザーが盛況のうちに終わり、嬉しく思っています。
 さて、本日は、残念なお知らせをさせていただきます。
 飼育小屋で年長組が交代で世話し、育ててきたモルモットの事件です。
 子供たちから既にご存知の保護者の方もおられると思いますが、ご報告させていただきます。
 昨日、朝、くま組が飼育当番に来た9時15分頃、小屋の中で3匹のモルモットが倒れ、死んでいるのが発見されました。小屋の頑丈な金網がレンガや金属の棒のような物で小さく2ヶ所破られ、3ヵ所ゆがめられた跡があります。モルモットは深い傷を負っていました。その激しさから、モルモットは逃げることもできず、恐怖の中傷を負って死んでいったと思うと心が痛みます。残忍な行為は許すことができません。
 いとも簡単に生命を奪う事件が世間を騒がしていましたが、それらと同様の事件が、昨日朝までに、この幼稚園内で起こった事に職員一同驚愕いたしました。二度と起こらぬよう、願いを込めて、伊丹市教育委員会に報告すると共に、伊丹警察荒牧交番にも連絡し、被害届を提出し、今後の巡回をお願いいたしました。
 私共、幼稚園では、保育の中で「生命の大切さ、尊さ」については、折にふれて指導しております。園庭のまる虫やあり、バッタなどの小虫とのあそび、草花・野菜の栽培、いもほり、どんぐりのあそび、ハムスター、モルモット・ウサギなどの飼育活動など、かけがいのない生命の教育は、日常生活の中にあふれています。大切にしてきた永遠のテーマです。
 思いがけないしに直面し、子どもたちも動揺したと思います。それぞれのクラスでこの事件についての指導はいたしておりますが、お家でも、この話題に触れていただき、改めて「命の大切さ」についてお子さんとご家族で話し合ってくださいますよう、お願いいたします。園でも更に「生命の教育」について、職員一同取り組んでまいります。
 このことが何の抵抗もできずに死んでいったモルモットへの私達にできる「手向け」ではないでしょうか。


ということで、参加者からいろんな意見があったのですが、ひとつ、親の立場としては、「とっても心配」「恐怖」といった言葉が当然ながらでてきました。

なぜこのような残忍なことが起こるのか?できるのか?、もしかしたら当人(犯人)は、「残忍」とは感じていないのかも?といった意見なども聞かれました。

また、子どもが受けた心的外傷はどうだったのかということも話され、8日に行われましたPTA運営委員会でも取り上げたところ、子どもの中には、この事実を他殺ということではないように認識しようと(?)しているような面もみられるといったことが報告されました。

そして、このような動物を殺傷するという発想・行動はどのように作られていくのか…といったことが延々と話されました。

なかなか結論付けて言いきれる問題ではないのでしょうが、家庭内での、と言うより、対人・対地域・社会の中での命に対する語りや思いの共感・教育がなされにくくなっているのではないか?といったことが話されました。

最近の子ども達の環境では例えばテレビゲームなどの普及による短絡的に死と直面する機会なども影響はあるのか?や、家庭で例えばペットなどの動物を「育てる」という機会もずっと減ってしまって、金魚などが死んだ時などにもどれくらいの子ども達が深く悲しみその命を思うことができるのか?といったことが話されました。

僕自身のそのあたりの感覚を述べるとやっぱし幼少期の反射運動=テレビゲームのことですが、やっぱりそれは脳幹あたりの反射神経ばかりを強化し、思考中枢である大脳の育ちを妨げているということは言えるように思います。話がそれていますが、それが、「切れる(思考する機会を省略…というより、そこが育ってない…ので反射的に怒りを反応として表す=表れてしまう)」要因のひとつでもあるかと考えています。

なんにしても、親にとってできることは、そういった「命」に対する思いを如何に子ども達と共有できるか?といったことでしょうか?。そんなことを感じました。

また、こんな事件をきっかけにそういったお話しができることを願うのと共に、こういった事件による風評被害もあったりする事実なんかも注意する必要があると感じました。

その他、近隣に家庭内暴力(のような)や虐待(のような)があった場合(そうではないか?と感じた場合)はどうすればいいんだろうか?いった事が話題提供され、やっぱり、児童虐待防止法やDV防止法などに基づいての報告が必要であるということを確認しました。報告先は福祉事務所・児童相談所ということで、伊丹市では市役所内にあります。子育て支援課でも取り次いでくれます。なかなか報告(通報)ということに慣れていない多くのみなさんですが、それも地域社会に暮らす義務ということで慣れていきたいところです。実際のところ近所の方に通報した事が「バレたら…」なんてご心配もあるようですんで、そんな時こそこういったネットワークなんかを利用しましょうということです。あと地域にもいろんな相談窓口がいりますね。民生委員さんとか地区社協さんとか自治会さんとか、なかなかかかわってない方には解りつらい組織をうまく、多くの方が機能させていってほしいものです。

と、やっぱり、いろんな閉鎖領域=家庭に学校、医療現場に福祉施設、最近では話題になっている拘置所などにおける虐待等の人権侵害問題には、やっぱり外部からの監視(という言い方は行き過ぎかな)という作用は働いてないといけないように思います。そういったことの構築もどんどん進めばいいなぁと思いました。

そんなんでテキトーでしたが以上です。
と、鴻池小学校溝淵校長発行の週間「鴻小だより」が大変好評で、今回参加者はみなスクラップしているということでした。一応発行部数は児童数(?)ということで、増刷などはできないんでしょうが、鴻池小学校以外のみなさんもぜひご覧下さい。

こちらのホームページ→当サイトから入って、「鴻池小学校PTA」のページの1番下にスクラップしてますので過去版含めご覧になれます。

鴻池小学校のホームページからもはいれます。こちらも同上アドレスから「リンク」のページでたどりつけますのでご覧下さいね。ということで、次回は12月6日(金)20時〜です。よろしく。


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