伊丹市元K中学校教諭による件について
作成日:2003年7月29日
掲載日:2003年7月30日
作成者:李国本修慈
所属:鴻池小学校PTA
- はじめに…今春にあった元K中学校教諭による「セクハラ事件(新聞報道による)」について先日、再度新聞報道があったのですが、四月の連P理事会での教育委員会からの報告や新聞報道でも事実が全て公表されておらず、問題点を「セクハラ」のみにしている点も大いに問題であると感じるところから今回提議させていただきたいと思います。
- 問題点…新聞報道や教育委員会の説明によると、今回の件はあくまでも「セクシャルハラスメント」こそが問題であり、その処分として市教委の「口頭厳重注意」ということのようですが、我々こどもの親という立場からは、「それのみ」が問題ではなく、「こどもたちが教育を受ける権利」、そして「選べる権利」が放置(問題化されていない)されているというところが問題であると考えます。もちろん、それを真の権利として確立してこれなかった我々にも大いに反省すべき点があるとも考えます。
- 事実として…我々こどもを持つ親が実際に教師を選べるわけではないのですが、しかし、「教育を受ける権利」を侵害する教師からの教育を拒否することは「法」または「制度」による処罰ではなく、我々が決定できるシステムを持つか、もしくはその行動を起こすしかないのではないかと考えます。そして、その事実とは今回の件では、その教師が「
買春」行為を行い、またその行為を職場(職員室)でも吹聴していたということであり、さらにそのような教師が我々のこどもたちに教育をしているということ、そして、その事実を覆い隠すような四月の連P理事会の教育委員会であり、事実の一部しか報道できなかったマスメディアであるといえるかと思います。
- 考えること…と言うか、想像してほしいこととして、「買春」行為を行い、ましてやそれを高慢に職場で言い放つ教師にわが子(たち)が「教育」を受けていると考えれば、いかがなものでしょうか?。少なくても私(と、周辺の方々)は明確にそのような教師にわが子(たち)の教育はおこなってほしくないと考えます。
- どうすればいいのか…新聞報道を知る大人たちの反応には「そんなこと(風俗店での娯楽?)くらいで」や、「どこにでもあるセクハラ」という反応も少なくないようです。それは事実の情報伝達(開示)がなされていないことにあるとあると考えます。今回の提議として、まず行わないといけないこととして「事実の開示・及び情報の提供」であると考えます。数校のPTA会員の方にお話を伺うと「知らなかった(この件=セクハラ事件としても)」という方も多く、また隠された事実(買春行為を行った教師が教壇に立っている)を知らない方はさらに多いと実感できます。真実をはっきりと伝えるべきではないでしょうか?。情報はあまりにも伝わらずに頓挫しています。このままの状態では連P理事会のあり方も問われるように思います。
- 終わりに…セクハラ行為を受けた教師の人権を守るのも我々の責務であると思いますし、決してセクハラ加害者教諭の免職目的の提議でもありません。事実を明らかにし、悪いことをきっちりと説明し、謝罪することが教育ではないでしょうか?。なにより、こどもたちの「教育を受ける権利」=侵害する環境を否定できるシステム創りこそを急がねばならないのではないでしょうか?。今回の件を知るにわたり様々な方の意見を聞く中で教育現場及びそれを取り巻く環境(もちろん我々親・大人も含めた)の歪みを感じえずにはいられませんでした。どうか多くの方々に事実を知っていただき考えていただきたいと望む次第です。
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