地域生活を考えよーかい


 祝辞

鴻池小学校卒業式でのお祝いの言葉です。
一年かけて考える予定が、その日の朝に考えた一文です。
作成者は、国本です。
けっこうきんちょーする、祝辞の舞台でした・・・かみまくりでした・・・

作成日:2004年3月19日
掲載日:2004年3月20日
作成者:李国本修慈


 鴻池小学校6年生のみなさん、本日、卒業式を迎え、心からお祝いいたします。

 おめでとうございます。

 さて、みなさんは、今日、卒業式を迎え、どんな思いや気持ちでいるのでしょうか?

 みなさんの学年とは私自身も、いろんな思い出があって、入学式を鴻池小学校で迎えられた時のみなさんの顔や、当時の小さかった身体もよく覚えています。

 また、途中から鴻池小学校区に来られたみなさんが、この地域に溶け込んでいく様子も心に残るものとなっています。

 そして、運動会や音楽会での活動など、ひとつひとつが私自身の思い出にもなっています。

 いろんな思い出や、多くの出来事があった小学校生活を思い浮かべながら、今日、こうして、卒業の日を迎えられるということを、こころから喜びたいと思います。

 改めて、おめでとうございます。

 そして、これから中学校での生活に向けていろんな思いを抱いているであろうみなさんに、いくつかお話しさせていただきたいと思います。

 まずは、みなさんに、未来・将来の希望をかきたてる言葉を贈るよりも、今、実際に起こっていることや、これから起こりうることなどを知り、想像し、考える力を身につけてほしいなと思っています。

 ひとつは、多くの情報が行き来する社会で、自分にとって、そして、周囲のみんなや地域、社会にとって、何が大切であるかということを考えられる力をつけてほしいということ。

 おそらくその何か=「大切なこと」は、けっしてひとつではないということも知っていただければと思います。

 そして、みなさんの、多彩で多様な、自由な発想や思いを大切にしてほしいなと思うこと。

 そして、そのあなたたちの大切な「思い」に対して、共感もあるであろう反面、抑圧にかかる力もあるということも、おそらく今後、体験していくのではないかと思います。

 そんな時に、しっかりと、自らの「思い」を伝えられる、表現できる力をこれからも、今以上に、少しずつ、少しずつ、身につけていっていただければと思います。

 そして、大切なことは、そういった力は、決して、みなが、全ての人がしっかりと強く持っている、あるいは持てるものではなく、そういった力、あるいは、それ以外のいろんな力が弱い人がいるということ。

 そんなことを感じ得ながら、これからも成長していってほしいな、と願っています。

 みなさんの学年を見ていると、そういった力をしっかりと着実に身につけてきた小学校生活であったのではないかと思い、いつも、すごいな…と思ってみてきました。

 これからも、そんな力を大切にしてほしいなと思うのとともに、自分の気持ちや力が弱くなった時、もしくは足りなくなった時には、周りの友達や、周囲の人たちに力を借りてほしいなと思います。

 少なくても私や、今日、みなさんの卒業のお祝いにいらした多くの大人たちは、みなさんのことを見守り、守っていこうと思っています。

 あなた自身や、みんなの「いろんな思いを大切に」、そんな言葉を今日、鴻池小学校を巣立っていくみなさんにお贈りしたいと思います。


 さて、本日卒業式を迎えられた保護者のみなさん、心からお祝い申し上げます。

 私自身も、その一人なんで、へんな感じなんですが、子どもたち、やっぱり、日々いろんな変化があって進化があって、私自身がいろんなことを彼ら彼女らから教えられることばかりです。

 今日は、彼女ら、彼らにとって、ひとつの節目であり、そんな日をご一緒に迎えられたことを感謝し、大いに喜びを分かち合えればと思います。

 そして、我々、大人たちが、今後も彼ら、彼女らにできること、一緒にできることなどを、今後も、親のみならず、地域の多くのみなさんとともに考えていける環境を少しづつでも構築していきたいと考えています。

 こどもたちにもお話しさせていただいた通り、我々大人たちも、多様で多彩な思いや考えを認め合い、鴻池小学校区をより暮らしやすい街にできればと思います。

 本日は本当におめでとうございます。
そして、来賓の皆様、教職員の皆様、卒業児童の父親としましては、なんだか順番が逆ではないか?と申し訳ない気持ちなんですが、本日子どもたちのお祝いにお越しいただき、本当にありがとうございます。

ありきたりの言葉になるのですが、これからも、この地域で、彼女ら、彼らを大切に見守っていっていただきますよう、心からお願い申し上げる次第です。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

卒業生皆さん、長くなってごめんなさい。
最後に、もう一言、「おめでとうございます」。
またこれからも、近所で会ったらいろいろお話し相手、してくださいね。

2004年3月19日  PTA会長  李 国本 修慈



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