地域生活を考えよーかい


市教委さんへの質問内容メモ

本日行われました、このたびの「こどもたちの安全対策」にかかわる市教委さんとのお話会にメモとして持参した書面です。
一応、会長職という(特権?らしい)ことでの参加で、その中身(お話内容)を全面的にオープンにするということに対して、批判もありますので、個人的メモとしての公開です。
文責は、すべて一保護者である国本にありますので、ご了承願います。

作成日:2004年8月11日
掲載日:2004年8月15日
分責:李国本修慈


 まず、今回、子どもたちの安全対策について、市教委さんの説明を求めた者として、その理由について、主にふたつのことを述べたいと思います。

 ひとつは、何故?、監視員の廃止をアセスメントなく廃止したのか?、もうひとつは、何故、当事者である連P及び学校現場(たとえば校長会)に相談・意思提示なく、「オートロック扉」の設置を進めた(結果、決定した)のか?、等にかかわる様々な疑問について、明確にお応えしていだきたいという思いからです。

 以下、質問。

  1. まず、一学期間に行われた「監視員配置」について、市教委さんは「一月期のみ」というような見解を示したということを伝えられていますが、二月期以降のことは「オートロック扉」を含め「決定」してはいなかった中(その過程において→事務局提案とするまでに)、自ら(市長権限と聞いていますが)が行った制度(監視員配置)についてのアセスメントは成されたのか?。イエス・ノーでお応えの上、補足があれば発言を求めます。(「イエス」ということであれば、その評価→市教委と保護者・学校現場…は大きな隔たりがある。)
  2. 遅ればせながら(遅れた理由は、連P執行部も「全く知らされてなかった」という「オートロック扉設置」及び「監視員の廃止(誤解があるかも知れませんが、市教委発言=4月度連P理事会による…では、『監視員の配置は7/20まで…』とはあるが、決して、それ以降のことについて、例えば「ソフト面をハード面に置き換える」などの明確な発言・説明はなかったように思います)、連P執行部さんが行ったアンケートからも、そのアセスメントは明確に行う(大多数の学校が、それ=監視員を高く評価しており、また、できる限りの存続を希望している。更に、オートロックについては、全くと言っていほど、その設置・運用について充分な議論はなされていない。)ことができるように思われるのですが、「監視員の廃止」という決定(繰り返しますが、従前に決まっていたという認識はなく、それを言うということであれば説明=アセスメント不足ではないかと思います)は、市教委として、いわゆるニーズ調査を行った上での決定であるのかの有無をお応えください。
  3. できるだけ整理していきながら確認したいという思いから、「監視員の廃止」と「オートロック扉の設置」は分けて考えていきたいのですが、「監視員の廃止」ということに対して、「子どもの安全対策議員懇談会」からの提言では、市教委さんが言う「自主防犯組織」を始め、地域各団体との連携を持って、それ(子どもの安全対策)にあたるということのようですが、提言書にも記載されています(平成16年3月22日伊丹市議会880号子どもの安全対策にかかる提言による)監視員の配置は「当面」という言葉で示されており、更に、その期間を含めて「…学校現場、地域社会、関係機関等と十分に協議され、…」とあるが、提言どおり「充分に協議した」と言えるのかの有無をお応えください。
  4. 繰り返しになりますが、「監視員の廃止=市教委さんの言うところの期間は決まっていた」ということについて、その評価によっては、継続するという発想は全くなかったのでしょうか?(評価すらする意思もないというようであれば論外であるが、先にハード面の強化ありき、というのであれば、それもその過程に問題→その有効性などの議論がなされていない…市教委事務局内のみでなされたと言うのでしょうか?→であるとすれば、甚だ滑稽であるが如何なものでしょうか?)。
  5. 「オートロック」についての質問に切り替えたいのですが、まず、連P及び、学校長会等に、その決定を伝えるのが、議会通過後であること(あったこと)について、その過程は正当であると考えるのでしょうか?。イエスかノーかでお応えください(市民の代表である議会のみに説明・同意を求めるのみでいいということであれば、その議員懇談会が提言している、上記にも示した「各関係機関と充分に協議され」という部分にも反していると考えるが、そうとは考えられないか?。また、1600万円というように聞いています予算執行案を当事者等に提言・相談なしに実行してしまうということについて、それが本当に妥当な行政手法であるのかを問いたいのですが、如何なものでしょうか?)。
  6. 昨年来、桜台小学校の事件後、子ども達の安全対策については、連P理事会等でも議論され、もちろん保護者(PTA)の自主努力は当然ながら、行政との共働作業としての依頼(要望)を市教委さん宛に提出したといういきさつがあるが、その際にも、小学校・中学校それぞれに、協力(共働)依頼内容は違い、また、市内すべての学校に対して、画一的な協力支援は有効ではないというという見解も示されていたと思うのですが、そういつた昨年度に行った要望内容を充分に周知している(いた)のかの有無をお応えください。また、「オートロック」をすべての小学校に設置するということが間違いなく有効であるという根拠を解りやすくご示しください(ちなみに、鴻池小学校では、その運用も困難で、更に運用したところで効果は得れないという判断になるのですが…)。
  7. 今回のオートロック設置決定に関して、あまりにも情報が伝わってこなかった(事務局からの提言・相談=何度も繰り返しますが『関係機関などの充分な協議』が成されていないと言わざるを得ないのですが、その点について、それでいいのか?ということを明確にお応えしてください。
  8. 現在、各小学校及び、地域関係みなさんとで、様々な対策が考えられていますが、市教委さんとしては、今回のハード面の強化(オートロックの設置)で、子どもの安全対策について、一応の結果として終焉した(させた)と考えているのかの有無をお応えください(「した」ということでは論外で、実際に二学期に入ってからのオートロックの運用、及びその有効性(無効性も含む)の検証をすることはしないのか?を問うてみたい)。
  9. 8. での回答として「終焉」ではないということであれば(そう願うのですが)、今後も継続(と言うか、今回は全くなっていなかったということですので新たな対策の共働作業)を行う意思はあるのか?、その有無を明確にお応えください。
  10. 仮に(これまでまの経緯から、ほとんど期待できない、もしくは、その場=この場で、語るのみに終わるのかも知れませんが)、今後、安全対策について、学校現場及び保護者・地域との連携を持って、それを進めていくということであれば、どのような具体的対策をお持ちなのかを画一的なカタチのみでなく、様々な学校区環境を考えた上で、お応えいただきたい。

 鴻池小学校保護者の思い…今回の伊丹市における子どもの安全対策にかかわる一連の経緯について、何が問題なのかを考えた時、その決定過程において、市教委さんは、当事者(繰り返しますが、議会・議員のみではなく、保護者、学校教職員、更には子ども達自身など)に全くの提言・相談及び情報公開がなかったこと(メディア発表及び通信=市議会だより等による結果報告を情報公開と言うのであれば、大きな間違いを犯している→当然ながら、行政決定、もしくは提案される・していく過程を如何に公開していくのかということを「情報公開」というと認識しています。このあたりはまさか誤解はないと思うのですが…)が、残念でなりません。

 もちろん、そこには、子ども達に代わり、その安全を守り、様々な行政との取り組みを構築していくべき立場の我々PTAの在り方(市教委さんに相談もしていただけないような組織であるなど)も問われるべきだと思うのですが、これまでにも再三の連P執行部さん等ま働きかけにより、「今後は(保護者皆さんとの)連携を持って」、「情報は常にオープンにして…」などという言葉を再三お聞きしている中での、この経過・結果ですので、伊丹市教育行政とは、そういったものなのか?との疑心を抱かずにはいられません。

 今後の取り組み(市教委独断ではない、ないようにと願います)に関しても、例えば地域力による安全対策の推進にしても、全ての校区が一様一律的な条件及び力を持っている訳ではありません。

 多くにおいて、一律に決定してしまうという手法は全くの地域自治(地域力)の向上には適当でないということを認識していただきたいということと、そういった力の弱い地区(地域)には手厚い行政援助も間違いなく必要でしょうし、こと子ども達の安全対策については、保護者・学校・地域・行政が幾重にも重なり合った構造が不可欠であると考えています。

 そういった観点からも、今回の一連の経過についての自己評価と、今後の子ども達の安全対策についての重層化を、まさに保護者・学校・地域・行政との共働で行っていただけることを強く望むものです。

 具体的には、二学期以降、その(ハード面=オートロック扉)運用評価に関して、充足していない部分への支援(間違いなく人的配置支援です)を要請するものです。


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